さすけさん、初めまして。 当HP管理人のねぎのリーダーでございます〜
さてさて、まずは当HPを参考にして頂き嬉しいですよ。 どうもありがとうございます。
> 最初は取っ付きにくかったのですが、まるで学術書のようにここまで詳細に理論的に説明されているHPは他にないですね!
そういって頂けると嬉しいですよ。 とっつきにくい感は当然あるかと思いますが、たかだか原付レベルの 車両であるスクーターと言う物、これは実際にはかなり難解で 手を掛けるのが難しい、と言う事は現実なので、その辺りを 理解されないと私のHPは何も面白くないというシステムになって いますんで…(汗
さてさて、さすけさんは3YKのJOG-ZRにお乗りと言う事ですが、 これはヤマハの傑作車だと思いますし手も入れやすく反応も 素直に帰ってくる良い車両なので、大事にしてあげて下さいな〜 この形式も最近は少なくなって来ましたしね。
さて、では本題ですが「プラグによる簡単な圧縮比UPについて」を お読みになった様で。
ですがこれはですね、最初に言っておきますがこのやり口と いう物は、本来はエンジンに一切の改造変更が行えない ノーマルレースのFNクラスでの手法である、と言うのが大前提であり、 邪道といえば邪道で、正直諸手を挙げてお奨めする物では無いと いう事をまずご理解下さいませ。
一応はスクーター改造のコンテンツには入れていますが、万が一の 不具合等があっても自己責任で管理出来るノーマルレース車向けの コンテンツだ、と言う事なんですよ。
確かに、数mm程度のプラグ突出であっても、元々燃焼室容積の 少ない原付一種では、0.1〜0.1cc程度の容積変化で圧縮比的には そこそこ変化したりするので有用と言えば有用ですが、あまりに やりすぎると燃焼室形状が無茶苦茶になってしまっておかしな トラブルの出る可能性もありますので。
> このコンテンツで横置きJOGの実験データも公開されているのですが、こちらは使用されたEタイプの長いプラグはPタイプ「絶縁体突出しタイプ」を使用されたのでしょうか? > それともDIO用のPの無い「絶縁体突出しではない」タイプを使用されたのか、どちらでしょうか?
私、基本的にはプラグ形状として、450円標準クラスの物であれば 「BR○HS」ロングなら「BR○ES」を「形状」の基準としていますよ。
抵抗ありのRプラグかどうかは置いておきましても、碍子と先端電極の 不要な突出の無い物をチョイスしています。
これはレーシングプラグ等も同等ですが、BPR等の碍子突出タイプも 私は好きでは無いですし、燃焼室の形状が変更されてしまう事自体 好みませんので。 なので、基本的には「絶縁体突出しではない」物を使っていると お考え下さい。 …私の場合は抵抗も無いですけど(笑
なお、ホンダの特色あるプラグとしては「BR○HSA」という、末尾に Aが付く物になりますが、これは電極部分が以上に大きく長く、 着火性能としては最低ランクにしかならない「性能的には」駄目な プラグなので、私は絶対にこれだけはお奨めしません。
プラグの汚れにくさというか汚れても始動不良が少なくなる様な 物なのですが、通常メンテをしておけばそもそもそんなもの自体が 不要ですしね。
そして、実際の容積変化ですがこれは、BR○ES+ワッシャーもしくは カラーを6.5o分噛ませれば、BR○HSと同一容積になりますから これを基準とすれば、BPR○HSの場合は0.1〜0.15cc程度は容積が 増えている事になりますね。
が、これは座面ワッシャー一枚分程度の容積変化でして、 無視出来る値ではありませんが、ノーマル自体はそもそもBR○HSを 基準としておらず、容積的にはBR○HSやESを使用する場合には 容積的にはマイナスに働くので危険な方向にはなりません。
で、あのデータには簡単にJOG系統ならこの位いける、とは 書いていますが、はっきり言って10年以上前のFNのデータなので 今ほど正確ではありません(笑 正確に圧縮比を計算した訳ではありませんので、あまり過度に ワッシャーなし等を行われるのはお奨めしませんね。
参考までにライブDioZXだと、B9ES+ワッシャー2枚で燃焼室の 容積は-0.4cc程度になりますが、圧縮比はノーマル7.1:1から 7.5:1程度まで向上しますって感じです。 3YK-JOGはこれのデータ取って無いのでご容赦をば。
後最後に、この手法を試されるのも結構ですが、エンジンがパワーを 出す為に必要な三大元素は「点火、圧縮、混合気」ですので、 プラグのグレードを上げた方がはるかに効率良くなるのでは、と 私は考えていますよ。
もっとぶっちゃけると、安物プラグで無理矢理の圧縮比UPを行っても、 熱にやられてぽろっと電極がもげてもおかしいとは思わない、って事ですね(笑
ではでは。 希望を打ち砕く様で申し訳ありませんが、あれはあれで特殊な手法であり、 万人向けでは無いという事もご理解頂けますと幸いです。 管理人でした〜
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