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記事No 6264
タイトル Re: さらなるアドバイス(おまけつき)
投稿日 : 2011/10/09(Sun) 01:18:36
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com
ジョルノおやじさん毎度でございます〜

さてさて、密かに練習をされているみたいですが、まとめてレスさせて
頂きますね。


> 足ツッタあーーー!!! 練習開始で即座に外足裏&尻頬が硬直(獏!)
>   
> その後、あわてて準備運動(遅いって・・)して練習開始したジョルノおやじです。

えーっと準備運動は大切ですよ(笑
常日頃からスポーツとかジョギングとかやっている人でも、スクーターに乗って
スポーツ的なライディングをしようとすれば、普段使わない独特の筋肉や筋を
使った上、おかしな方向に関節や体を捻るので、関節のストレッチは絶対に
必須ですね。

…スポットに行くまで自走で行って、そのままさくっと攻められるといった事は
肉体が若くないと無理です、とは断言出来るので_| ̄|○
私も準備運動やストレッチをしてても、さすがにサーキット走行を行うと股関節や
膝関節の痛みはそれなりに来てしまいますし、ね(笑


> 未だ膝擂らずですが、バンクしつつ旋回中シートへ外足ふくらはぎでマシンを抑える感覚は把握出来ました。
> スタンドが摺りっぱなしでしたので、まだバンク角だけが深い事は確かです。

スタンドが接地するという場合、これはサスがふにゃふにゃで車両自体の
車高が低すぎるとかでもワリとよく起こりますし、レーシングマシン的な
車体であれば私も何が悪いのかをアドバイス出来るのですが、ジョルノ改だと
さすがにちょっと分からないので、一概にフォームが悪くてバンク角が大きく
なっている、とは言いきれない面もあるかと思います。


> 乗車スタイルはもうちょっと、大胆に外足はずして尻を横へ運んで徐々に路面へと下りてみようと思うところです。
>
> ヘッドのセンターが否応なしに内側へ外れていくのですが、練習段階では逆らわずヘッドもセンターから外してみた方が良いのでしょうか?そこのところを教えてください。

ヘッドのセンターというのは、人間の頭が重心の中心軸から外れていくと
いう事ですよね。
これは、体全体をイン側にスライドさせていっているのであれば特に悪くは
ありませんし、むしろそれを無理矢理抑えもうとするとリーンアウト気味に
なってしまい、ハングオンスタイルが前提だとこれはあまりよろしくないと
私は考えていますよ。

腰も上半身も頭も、全てを同一に横スライドさせられるのがハングオンスタイルの
基本なので、そのままの調子で良いと思います。


> BT120・80−12で入りましたよチェーンラインOKです!

ありゃ?確かMBR710だと入らなかった記憶があるのですが、なんとなく
タイヤの銘柄にもよりそうな予感がしています(汗


> 夜走りで後続車の友人から『火花怖ぇよ。』『膝の空き缶いらねえんじゃね?』言われてました。(苦)

空き缶の火花って私好きなんですけれどね〜(笑
そういえば大昔、空き缶に替わる物を探していた時にスポーツ用の
布製サポーターという物を使ってみたことがあるのですが…

当然のごとくアスファルトにはすさまじいいグリップ力を発揮し、
そのまますぽーんと膝から転倒しましたが(笑


> えっ!?F1.1でOKなんですか?(驚)今、F&Rともに1.5でした。

ハイグリップタイヤのタイヤ空気圧ですが、これは存じない方も多いみたいで。
基本、フロントはそこそこ真っ当な足廻りであれば1.0〜1.2kg程度で十分で、
それ以上上げると跳ねまくる上に、タイヤが潰せないので旋回力も全く
生み出せなかったりしますよ。

ホイールに入れていないタイヤ自体をうにゅうにゅとこねくりまわすとよく
分かるかと思いますが、市販ハイグリップだと一般ストリートタイヤとは
比べ物にならない位に、縦方向の復元力が強いです。

空気圧をしっかりと管理し、過剰な圧は避けないと、設計されたタイヤ本来の
性能って全く出てこないので、高すぎる空気圧は絶対に避けた方が良いですね。
タイヤというのは、柔らかめのコンパウンド部分「のみ」でグリップするものでは
ありませんからね。

伊達に「ハイグリップ」を名乗っているワケではなく、一般ハイグリップタイヤって
公道走行は可能ですが、美味しく使うためにはそれこそストリートタイヤとは
一味違った運用が必須、という事です。

もちろん空気圧はタイヤの銘柄にもよりますがそこまで極端な差は出ないですね。


> この乗り分けが難しく思いませんか?無意識にMT車とスクーターの乗りこなし出来るものですか?

MT車とスクーターの乗り分けですが…そうですね、私自身としてはやはり
その辺りは普段はMT車に乗ることがほとんどなくとも、ある程度は常に考えて
「乗っている」ので、乗り分けといった事に関してそこまで気にした事は
ありません。

ぱっと違う車種に乗り換えても、ブレーキのタッチやらサスの具合やらを最初に
確かめさえすれば、スクーターからMT車に乗り換えてもその逆でも、別に
すぱっと体の感覚自体がその車両に合わせて切り替わります。

私、普段はサーキットでもMT車に乗る事はかなり少ないですが、別に普通LVに
攻めろと言われれば余程苦手なフィーリングで無い限りはある程度はいけますし、
感覚という物は今まで培ってきたモノがあるので、早々乗り方を忘れたりも
しないですね。

昔、スクーターの耐久レースがあってそのすぐ後にM12マシンでの耐久に助っ人で
連続で参戦したりした事もありますが、違和感は最初の30秒位だけでしたね。

なので、個人的にはその乗り分けというのは難しいとは思いませんが、これは
やはり熟練度に関する部分が大きいな、と思う次第ですよ。

ひとつだけ言える事は、高名なライダーの方やハイレベルな方であれば
スクーターでもMT車でもどっちもある程度こなせる、というのはあります。


> なんとなく今現在、自分で把握できたスクーターでのハングオンイメージですが、ブレーキング→ヒョコンと体をマシンの横へ移動(内膝&尻は路面へ接近)→外脚ふくらはぎでマシンを押さえて旋回(膝すりでバンク角制限)→下半身パワーで『オリャッ!!』と復帰&加速。。。こんな感じです。

えと、これは一点だけ不味い所があります。

>ブレーキング→ヒョコンと体をマシンの横へ移動(内膝&尻は路面へ接近)

ここがよろしくなく、「ある程度」はブレーキング時にはすでにイン側へ体を
多少はずらしてからブレーキングを始めるのが鉄則です。

もちろんスクーターハングオンスタイルの様に全て体をスライドさせきって
しまうと駄目ですが、半ケツ程度はずらしてやり、頭のみは車両のセンターに
残しつつ、直線的なブレーキングを始めます。


そして、減速がある程度終わり、コーナーに対して突っ込んでいく段階で、
フロントブレーキをリリースしながら体も下方向&前方へするっと移動して
行くんですよ。

もちろん、この段階では旋回力を生み出すためにイン側ステップは踏んで
いないといけませんが、体重&荷重移動の為にハンドルにしがみついても
いけません。
フロント負担が大きすぎるとその時点ですっぽーんと抜ける可能性もあるので。


と、ブレーキングに関してはどうしても難しくなりますが、半分だけハングオン
スタイルを「構えながら」、全力の減速の為のブレーキングを行わないと
いけないので、余計に下半身ホールドが大切である、といった事もお分かり
頂けるかと思いますよ。

正直、ここに関してはタンクにちょっとは頼れるMT車の方がはるかにマシです(笑


> 腕と脚の長さが足りない事を実感します(笑)
>
> 革パンと樹脂まな板で厚くしたバンクセンサーで地味に練習続けます。

手足の長さは個人差があるのでどうしようもないですが、上手い方は体が
小柄でも、きちんとしたライディングは出来るものですから、練習あるのみです。

逆に、車種によっては手足が長い方が、収まりが効かずにスクーターの車体には
つらい、といったデメリットがあるので。

私は身長173あるのですが、ライブDioの車体だとシートポジション的にウンコ座りに
なってしまい、ヒザの屈曲度がかなり大きい上、シートに座っている尻部分より
ヒザの方が上にあるので、切り返し等は結構辛かったりしますよ(泣

これって、膝が90°に曲がる程度の椅子に座ってから立ち上がるのと、それより
もっと低い椅子に座り、半ばウンコ座り状態から立ち上がるのとをイメージして
頂ければよく分かるかとも。

なので、極論ですが私はスクーターライダーというのはある程度小柄な方の方が
向いている、と考えていたりしますね…



> 今日の8の字練習で、やっとハングオン姿勢からの切り返しの感覚がつかめてきました。と、同時に膝スリでの旋回も可能になりました。今回の質問、闇雲に慣れるより、的確に習って良かったです。ありがとうございました。

でもって、今日は膝が擦れたのですね。
おめでとうございます〜
…これって何度聞いても嬉しい事ですね(笑


> スタンド擦ったのが一回あったので、もうちょっと車体を起こしたフォームで固めてみようと思います。
>
> 旋回中の外脚はやはりステップから離れてしまうことになりましたが、踵あたりでパイプモールにしがみつく事が出来たので、一応、ホールドしている自覚はある感じです。でも、まだまだハンドルにぶら下がる感覚は強いです。

この辺で一番大切なのは、「ご自身にて何がどうなっているか」をきちんと把握しつつ
走られている、という事でしょう。

がむしゃらに走っていたのではいつか壁が来ますし、それでは速くは走れるかも
しれませんが、上手くはなかなかならないので、常に自分の走り方を考えて
分析していく事が一番上達への近道です。
可能であれば写真や動画を撮ってみるのも良い事ですね。


> まだ、切り返しの頂点でシート上を通過する腰が高く浮く感じがありますが、今後の練習でなんとかなるかな?って思える感じです。

これは前述の様に、足の長さとステップからシートまでの高さにもかなり
左右されるので、ある程度は仕方がありません。
私はライブDioだと絶対に尻が浮かないと切り返せないので、これだけは
足を短くするしか解決方法が無いという(泣


> 20年近く乗ってきた愛車の違った一面をやっと見ることが出来ました。

え、20年もお乗りなのですかね(汗
それであれば…攻める為の車両を用意した上で練習を始める、といった
場合よりは、車体各部の動き等は完全に体が覚えているでしょうから
すごく良い事だと思います。

これまたちょっとした事例ですが…普段ある程度バイクに乗ってる人が、
サーキット等を走ろうとしても、何かの車両を用意し、それに「攻める時」にしか
乗らないのでは正直、練習してもなかなか上手くなれないです。

レーサーだともちろん公道で乗るワケには行きませんが、スクーターだと
少なくとも常に乗っておく事は出来ますし、そういった風にある程度は自分の
体に対して攻める為の車両を馴染ませておかないと、上達が阻害される
事は多いですね。

仮に、NSR50を買ってきてレーサーにしても、今までNSRに乗ったことがなく
周に一回だけしかサーキットで乗らないのでは、よほど他の畑での経験があると
いったパターンでないと、かなりの練習量をこなさないと上達しない、といった事も
ザラにあるので…



後、膝スリが出来た後のチェックポイントとしまして、非常に大切な点が
あったりします。

おそらくジョルノおやじさんはパイロン的な物を使っての練習だと思いますが、
これだと、コーナーリング中はずーっと膝を接地させたままで旋回しても
普通にぐるーっと曲がれますよね?

これを、背の高いパイロンとかではなく、背の低い空き缶とかタイヤとかで
転回ポイントを作って、そこをギリギリまでインを付いて走ってみて下さいな。


この場合だと、膝自体がイン側を舐める様なラインを取る事が可能ですが、
パイロンとは違い、高さがない転回ポイントだとそこを膝を上げてかわしていく、と
いった事が必要になります。

サーキットの場合だと、初期旋回で路面に膝を当てても、旋回中に
一番イン側に寄るクリッピングポイントだと、タイヤ自体が縁石ギリギリに
あり、膝自体は路面から浮かせて縁石の上を擦っている、という状態が
とても多いんですよ。


で、これを練習してみると…膝を強く地面に押し当て、そこを支持点として
頼りすぎていると、フルバンクに近い状態を維持したまま、膝だけひょいっと
上げて逃がす、という事が出来無いんですよね。

前述の車体ホールドが弱かったり、ハンドルぶら下がり傾向が強い人の場合だと、
これがなかなか出来ないので、いかにコーナーリング中に膝をアテにしている上に
下半身のコントロールの自由度が無いか、がモロに出てしまいます。


もちろん、これはそれなりにハイレベルな事なのでいきなりは無理だと思いますが、
ハングオンスタイルで膝を擦っていても、膝だけひょこっと上げられる位の
「人車の一体感」というのが究極的なスクーターのホールド具合になる、と私は
考えていますね。

スクーターレースの動画とかでも、それなりのLVになると膝をひょこっと一瞬だけ
上げて縁石をかわしている、といった事が見て取れますから、是非youtubeとかで
ご覧下さいな。

これは駐車場もしくは峠的な環境では分かりづらいのですが、ハングオンがある程度
出来る様になると、逆に膝を地面に接地させていないと安定させられない、という
悪循環にも陥る事があるのでご注意下さい。


後最後に。
これは攻めなくとも基本中の基本ですが、「目線」です。

特に、駐車場だとタイトターンになるかと思いますし、180°のUターンという
状況もありえるでしょう。

こういった場合でもクリッピングポイントを過ぎてアクセルを開けられる段階では
完全に「頭ごとコーナーの出口を見ている」状態になっていなといけません。
(後で画像板に私の写真貼っておきます)

初心者と中級以上の熟練者の差はここが一番はっきり出ると私は感じて
いますが、コーナーリング中に頭ごと90°真横に向いている、といった具合で
無いと、180°ターンの場合は曲がれるとかそれ以前の問題になってしまいますね。

バイクというのは見ている方向に進みますから、これは街乗りでも大変有用で、
極端な位に「先を見る」のが基本中の基本だったりしますよ。

こればっかりは意識していないと駄目なので、常日頃からこれを意識して
運転していると、決してマイナスにはなりませんし安全面からでもかなり
有用になってきますので是非お試し下さいな。


ではでは。
長くなりましたが、スクーターでのスポーツ的な走行というのも面白いものなので
怪我だけには気をつけて楽しんで下さいな。
管理人でした〜

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