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記事No 6296
タイトル Re^3: Re:「基準」に関してとか
投稿日 : 2011/10/28(Fri) 07:02:57
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com
あっきーにゃんさん毎度でございます〜


今回はちょっとだけ補足をさせて頂きますね。
もっちーさんもおっしゃっている通り、私も何が知りたいかを
ご提示して頂かなければ何でもかんでも全部アドバイス、という
事は不可能ですので(汗

あ、改行は本当に環境依存っぽいのでどうしようもなくてすみません(汗
見づらい事があるという程度で、別に文章が無茶苦茶になる訳では
ありませんので適当なスタンスでひとつ。


> もっちーさんもおっしゃってました(汗
> わたくしの3KBのアタマでは回転重視=ただ回るエンジンとだけ
> しか考えておりませんでした。

4stならそれでもある程度は良いんですが、2stはエンジン回転数を上げても
ピークパワーをそこに発生させられているかどうか、が最重要事項ですからね。
この辺の感覚を鍛えていくと、パワー特性の見極めが上手く行く様になりますよ。


> それでアクティブファイナルギヤ+
> 90/90リヤタイヤというセットも行ったんですが完全に吹け切って
> しまいました・・・最初期27Vファイナルをしっかり生かせそうです

ふむふむ…普通のアクティブだとファイナルは11.954ですよね。
2JAよりは微妙にハイギヤですが、これはちょっとローギヤ過ぎると思います。

吹け切る、というのはローギヤ過ぎて、パワーバンド内で加速しているにも
関わらず、エンジン音の割に進んでいない、といった状態だったのでは?
短距離走だからといってそこまでローギヤは普通は要らない、というのが
基本だったりしますよ。


基本的にSA&GT車だと11程度のファイナルになる事が多いみたいですが、
ヤマハ50ccで一番ハイギヤな3YKでも11.076ですし、ホンダだとGダッシュなら
10.646と、リヤタイヤサイズが90/90なのであれば最低この位のギヤ比で
問題無い位にエンジンを仕上げる、といった感じをひとつの目標とされても
宜しいかと思います。

後、初期型27Vだと11.250ですが、アクティブのギヤもお持ちであればもうちょっと
ハイギヤ化が可能だったり…これはまた必要になればご一報をば(謎

ちなみに私は駆動輪が重いのはロスになると考えてるのでリヤタイヤ3.00ですが(笑


> お友達に某車ミッションや某レーシングカーの精密機械プログラミング等をやっている機械工作やさんが何人かいるので相談して思っております!

おっと、これは良い環境ですね〜
それであれば大きな間違いは無いと思いますが、ピストンクリアランスをどの程度に
取れば良いのか、こういう形状のピストンなら広めが良いのか狭めが良いのか、と
いった部分は経験によるところも大きいので、何かを加工するとすれば全部おまかせで
加工したとしても、「何をどうやったのか」のデータを自分で把握し、残して行かないと
いけません。

これをやっていないと、仮にその方が加工出来なくなった、とかの場合だと、自分で
他所様に頼むとしても「同じ物」を作れない事になってしまいます。
理由はどうあれ、パーツとして同じ物が作れないというのはまぐれ当たりの適当製作で
ある、と私は考えていますんで。

ちょっと極端かもしれませんが、仮にピストンクリアランスにしても、内燃機屋さんに
丸投げして自分でどの位の数値になっているのか分かっていないのでは
万が一のトラブルがあった時には色々と意味不明になってしまいますんで、ね(汗


> 算数・・・嫌いなんですが寸法から逆算する方法を聞いていると
> 楽しくなります(理解力は・・・)

いやいや、これは私も同じで公言通り算数は好きではありませんよ(笑
が、エンジン構成等を考えるのにはどうしても必要、といった所まで
追い詰められてしまえば自然と勉強等をせざるを得なくなりますんで…
それをやらないならそこから先には進めないだけ、たったこれだけの事ですね。

で、こういうのは向き不向きもありますから、誰も彼もが一発で全てを理解出来る
訳ではありませんし、長い目で見てお勉強もされると宜しいかと思いますよ。
やってる事が楽しくなくなってはそれこそ本末転倒ですしね。


> 寸法、その他データを取らないわたくしはしょっちゅうしかられて
> ます(汗
> まず現状のエンジンデータ、寸法をしっかりとりそれからミクニチャンバーの特性を図って照らし合わせます。

寸法等は一応は取っておかないと不味い面もありますし、後々に自分が
成長した時に「あれ、こんな症状が出た時のシリンダーの排気ポートって
どの位のタイミングとサイズだったっけ…」ってなっても後で後悔するのは
自分ですからねえ(泣


> ノートとボールペンもいただきましたので(笑

ええ、これはとっても大切な事ですよ。
私も常にボールペンとか持ってますし、何か気になるとその辺のチラシの裏に
メモっておいて後でPCと紙に清書する、というのはよくあります。
パーツの写真とかも必要以上に撮りまくったりしますし(笑

データだけ取れば良いという物でもありませんが、そうやっていくクセを
付けていく事も大切だと私は考えていますよ。
…末期になると人様のパーツ構成を聞くだけでも自然と暗記してしまって
イメージしてしまっている、というのを無意識にやりますがもはや病気で(以下略


と、ではここで何を測っておけば良いのかといった事をちょっとだけ出しておきます。
ポートタイミングを計算する為に必要な数値は…

・シリンダー上面から排気(掃気)ポート上側までの距離
・ピストン上死点時の、シリンダー上面からピストン肩部までの「肩落ち値」
・コンロッド芯間長(前述しましたが縦型JOG系は80o)

この3つですね。


で、ノーマルの「基準」を数値で最初に取っておけば、加工したり異なった
寸法のピストンを使うとしても、最初にタイミングが弾き出せるんですよ。

・ノーマルシリンダーの「全長」
・ノーマルピストンのピン上寸法(ピストンピン中心〜肩部までの距離)
・ベースガスケットの厚み

この3つも把握しておけば、シリンダーの全長が変わろうがピストンのピン上の
距離が変わろうが、ベースをかさ上げしようが何も恐れる事はありません。
コンロッド長が変わっても、ストローク量が変わってもポートタイミング自体は
計算にて算出出来ますから。

…もちろん把握しておいた方が良い数値等はこれだけではありませんが、
「ポートタイミング」を算出する為の基本はこの辺である、という事と、
サービスマニュアルに載っているノーマル値も大切ですね。

それと、ポートタイミングってのは角度なら「下死点前」で表記すべきで、「BBDC」と
いった形になります。
「上死点後」の「ATDC」でも理屈はまあ同じですが、通常はBBDC表記とするのが
基本ですのでご注意をば。


…ぐだぐだ言わないで計算式とか教えろよ、というのもあるかと思いますが、
まずは初歩の所から、という事でよろしくです。
なお分からない部分があればもっちーさんにお願いして「現物」で説明して頂いた方が
把握しやすいですね。

ちなみに余談ですが、私もかなり前、ポートタイミングではありませんが数値や
計算的な事に関してもっちーさんにお世話になった事があったりしますので(笑
正直、もっちーさんがお近くに居るというのは羨ましかったり…


> センターリブ、ホーニングも友達は余裕だよ!といってましたが
> 運用する人間がこれではまったく意味なしですので・・・

センターリブ加工は余裕、ですか(汗
それであれば破壊覚悟でやってみるのも面白いかと思いますが、前述の様に
リブ部分はどの位シリンダー内壁面から遠ざけた、とか、ホーニング自体は
どこを見てどの位に設定したのか、といった事もご自身で把握されておく事が
大切です。


> 青ライブが通勤&サーキット仕様のときは約1年間で5個ほど排気ポート加工を行ったんですが(どれも形状は違います)クランクベアリングがバラバラ→破片が燃焼室へ、やヘッド水冷+空冷ファンで
> 右半分抱きつき(冷却風が右にしか当たってませんでした・・・)

ふむふむ、色々と加工等も行われているみたいで。
が、排気ポート自体をどういじくろうが、それは直接的にクランクベアリングが
破損するといった方向には繋がりにくいですよ。

いくら他車に比べホンダ系スクーターの腰下構成が弱めとはいえ、ライブベースだと
排気ポートをしくじっていると先にリングが吹っ飛んだり割れたりする方が先で、
元々リングの引っかかりやすい排気ポート形状のライブDio系だと、この辺は
かなり気を遣わないといけないかと。


> など命短く召されていったんですがどれもものすごく速くはなって
> いて、2JAはそのときの経験から加工+ただ回すために上へ削って
> います。

ええ、ライブもそうですが縦型JOGでも何でも、基本的にノーマルのポート
タイミングというものはそれなりの中、高回転で効率良くパワーを出すと
いった速さまでは達していない事が多いですね。

…そりゃノーマルならそれで当然なんですが、これも前述の様に、排気ポートの
タイミングというものは有効的に働く限界値といった点もあり、BBDC95°を
越えていくとやっただけの効果は得られない事が多く、ポートの開口時間も
長くなるのでリング等に対しては物凄くハイリスクローリターンになってくると
いうのが基本です。

BBDC100°とか、ヤマハ縦型ノーマルで換算するなら排気ポート開口位置が
シリンダー上面から19oを切るとかになりますが、ここまでやってもよほど
他とのバランスが良くないとしっかりとしたパワーが出なかったりしますね。
ちなみにこれは掃気のタイミングも同じ事が言えます。

ピストンリード形式という事もあり、ヤマハの縦型は「やりすぎる」と一気に
デチューン&パワーダウン傾向が出てくるので、この辺の見極めが大切です。
が、そのシビアさやパワーの出しづらさが私も好きだったりするんですけれどね(笑


> お〜やはりいらっしゃったんですか!そういえばバリマシ等でチラっと見たかも知れませんがなぜかそういう仕様に惹かれるんです(笑
> その全盛期に居たかったと・・・

世の中そういうものだと思いますよ_| ̄|○
私もFS全盛の時代に改造スクーター60ccでのレースをやりたかったですし、
センター出しチャンバーとかの走り屋湾岸仕様とかはモロに世代ではありますが、
どれもこれもやりたかった、というのはあったりしますんで(笑


> マスターズで待っております!

…うーん、私は過去に一度しか参戦経験が無いのでかなり難しいかなと(泣
もちろん何かの機会で関東行く時には告知しますんでよろしくでっす。


ではでは。
また長くなりましたが、ぼちぼちと参考にして頂けると幸いです。
管理人でした〜

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