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記事No 6485
タイトル Re: 点火角度調整について
投稿日 : 2012/03/15(Thu) 06:35:39
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com
金ちゃんさん毎度でございまっす〜

さってさて。今回は点火時期計測と角度調整の件ですね。
早速ブログの方も拝見しましたが、フライホイールに計測用に紙を貼って実際に
タイミングライトも駆使されてるみたいで。

…しかしいつもながら思うんですが、こういう風にご自身にて実証といいますか実験を
行い、検証結果を出される方ってそこまで多いワケではありませんから私もいつも
金ちゃんさんのブログを楽しく拝見していたりしますよ(笑


ではでは本題ですが。


> リーダーのコンテンツを参考書とさせて頂き、何はともあれチェスタのノーマルCDIで
> 点火角度を見てみましたが結果は下記の通りでした。

まずはチェスタのノーマルCDIでの計測、という事ですが。
これ、私は実際にチェスタCDIの現物を計測したことはありません、という事を先に
述べさせて頂きますね。
…と言いますか、これって8000rpmの点火リミッターは存在しませんよね確か(汗


> @リーダーのデータですとライブ前期のノーマルCDIは、1800rpm時おおむねBTDC14°固定で
> 6000rpm以降も同じか1°程度の遅角との事でしたが私の測定結果は2°遅角となってしまいました。
> これは測定不備かCDI誤作動の可能性はあるのでしょうか?

まず計測の流れや結果を拝見する限り、少なくとも計測方法が大いに間違っているとか
誤差が酷いとか、そういった事は無いであろうと思いますよ。

まず、7000rpm近辺までがBTDC13°に「見えるかも」という点ですが、ライブDio系の場合は
一応クランクケースにTDC点の基点はありますが、金ちゃんさんも経験された通りに
実際の計測だとかなり見づらい位置でして、一人計測だとどうしてもその位の「見え方」には
なってしまいますんで。

が、ここで大切なのは、一応はサービスマニュアルの規定値ではBTDC14°、となっていると
いう事であり、アイドリングから7000rpm手前までは一切変化が無い点火時期だった、と
いった実際の計測結果を鑑みても、それならばBTDC14°である、と解釈した方が良いと
私は思います。
これは後にキャビーナのCDIを計測しても絶対基準値の比較になるでしょう。


そしてライブDio系ノーマルCDIとの差、遅角具合ですがこれはチェスタの方が1°程多く
遅角してBTDC12°になっている、という事ですね。

これは誤差ではなく、金ちゃんさんの目視により「少なくともそれまでの回転域からは
目視で2°遅角している」のは間違いありませんよね?
それならば基準点から2°の遅角、というものはまぎれもない事実ですから、その計測結果を
信じる方向性で宜しいかとも。

実際、純正のCDIとはいえ品番はかなりの数がありますし、1°程度なら誤差とも言える
範囲ですが、メーカーさんは明確な意図を持って点火時期を変更してきている、という事は
十二分にありえますから、私がチェスタのCDIを計測しても金ちゃんさんと同じ結果になると
いった可能性はかなり高いです。

少なくとも、基点となるBDTC14°が間違っていない、狂っていない時点で金ちゃんさんの
計測は信頼性が置ける、と私は分析しましたしね。


ぶっちゃけるとその位の点火時期というか角度であれば、1°違ったからといって明確な差は
出ませんし、出てもデンジャラスになる範疇では無いので無視してもOKな範囲なんですが、
ギリギリを詰めない限りは、自身での計測を信じて行くしかないんですよね…

私自身、社外品にしても純正品にしても、各回転域の点火角度を計測した上でデータを
発表されている方、というのをほとんど知りませんので比較のしようが無いですし(笑
そういった希少な方とのデータ参照であれば合致する事も多いですが、それでも
目視誤認による誤差、というものは正直たまには出るものですし。


まとめますと、「基点が合っていれば計測も間違いづらい」ですし、ブログの方にも書かれて
いる様に、最初に作られた0.9oピッチの計測用紙をTから貼ってみるとFでは14°分になって
いなかった、といった点まできちんと気付かれていますんで、ご自身の目視と計測に関しては
十分に信頼出来る物である、という事で。

むしろ、私が出している「ライブノーマルCDIの1°遅角」を知っている上で実測されたのに、
その情報に引きずられず、チェスタは2°の遅角である、といった事でまとめられている事こそが
特筆すべき点であると私は思いますよ〜


で、ここでデイトナのパワーアドバンスですが…おおむね予想通りでしたよ(泣

> アイドリング時からタイミングライトの発光がおかしく、チラつきと言うかバラつきがあって
> 角度の読み取りがかなり難しいです。低回転側でノーマルより遅角、ある程度の回転域で
> ノーマルより進角と言う暫定結果でした。

やはり、と言いますかアイドリング時点ですでにタイミングライトのばらつきが出てしまって
いたのですね。
私も数個計測しましたが、やはりこのCDIは安定気味の物であっても、「他の正常なCDI」と
比較するとかなりおかしなタイミングライトの挙動を引き起こすのは間違いありません。

これも、金ちゃんさんは「純正CDIの計測」でお手持ちのタイミングライトがどんな発光を
するのか、といった事を知っているからこそデイトナが明らかにおかしい、という事を
私の意見ではなくご自身で体感出来た、という事ですしね。


> 後日双方共再計測しますが、点火角度はともかくこの時点ですでにデイトナPAの方に信頼が
> おけなくなっておりますが・・・・

でしょう?(笑
私もこれ、何名かの方には直接アドバイスしたりした事もあるんですが、ご自身にて
タイミングライトのおかしさで納得した、とおっしゃったのは金ちゃんさんが初めてですよ。

ライトの発光がばらつくどころか計測不能になるLVでぐっちゃぐちゃになってる、なんて
もはや点火時期とか以前の問題なんですよね。
正直、測るたんびに変わってるみたいなフシもありますし、特に7〜8000rpm以降の
回転域ではそれが酷く、信用しろという方が無理なんです(笑

が、これだけはいくら私が経験上にて「あれはかなり不安定だ」と言うだけではなかなか
他人様に納得して頂けない事の一つなので、結果はともかくご自身にて体験された事は
かなりのプラスになる、と思いますです。


> AキャビーナCDIも後日測定しフライホイールの加工に挑みますが、現在のエンジン構成ですと
> ウエイトローラー重量激変実験によりパワーバンドはおおむね6800〜9000rpmで
> 1番パワーが出ていると思われるのが8000〜8500rpmと把握しております。
> そこで以前ご指導のあった様に4°〜5°進角させ(3.8〜4.8mm削り)一律18°〜19°に
> 納めようかと考えておりますが注意点等はございますでしょうか。

そしてこれからの仕様変更ですが、金ちゃんさんのエンジンでピークが出るのが
8000〜8500rpm程度、という事なので、その時点でBTDC18〜19°に設定する、という事は
ベターな調整だと思います。

出来れば6800rpm以前の1000rpm分はBTDC22°とかにしたいですが一律点火のCDIでは
そんな事は不可能なので(汗

少なくとも、私が知る限りでの金ちゃんさんのエンジン、ちょろっとお手伝いしたデイトナの
71ccと24φキャブ、そしてノーマルマフラーの併用であれば全域がその位の点火角度でも
まず大きなトラブルがいきなり出る事はありえない調整である、という事は言えますね。


ただ、構成を圧縮比8:1の仕様にセットされているのであれば全開時間が長い場合はちと気を
つけた方が良いと思いますが、こればかりは実際に走らせてみないと分からない事なので。

万が一、8500rpm変速での全開加速を行い、その回転域でBTDC18°の点火時期で
一発でピストンをぶち抜く、とかであれば要因はキャブセットの問題しかほぼ考えられない、と
言い切っても良いでしょう。

一つの例えですが、AF18系のDio系ってリミッターの無い純正CDIで8000rpm時点ならば
BTDC17 〜16°ですんで、それを鑑みればその程度の点火角度でいきなり逝ってしまう、
なんて事はまずありえない、という事もお分かりかと思います。

ライブDio系のノーマルからであれば4〜5°の進角ですが、それは私の絶対基準としては
そこまで大した事は無い、という事で。


> B初歩の初歩かも知れませんが、フライホイール加工の際ピックアップマグネットは回転方向の逆側
> (向かって左側)を削り落とすと言う認識で間違いないでしょうか?また削る際は普通にリューターで
> 座面と同じ高さまで削り落とせば良いのでしょうか?

そうですね、その解釈でOKです。
が、あのピックアップマグネットの裏側は空洞になっているので、あまりギリギリまで詰めると
穴が開く可能性がありますからまあまあツライチかな、といった感じの削り具合が無難です。
私、ツライチ狙いでも穴が開いた事はありませんが一応の余裕という事で。

なおピックアップマグネットとピックアップコイル側のクリアランスは1o位を越えるともう信号を
拾わなくなるので、ある程度の加工でもOKです。

そしてこの手法を取る場合、ある程度までの点火角度は狙って変更出来ますが、1°単位で
詰めたいという場合は、削った後にタイミングライトで計測し、実際の点火角度を確認して
狂っていれば加工で補正を入れていくといった方向性がお奨めです。

これ、原因は分からないのですが正確に削ってもその分の進角が行われていないといった
事も稀にあるので。
削った分より点火角度が小さい、といった方向性しか経験がありませんが、基本的には
まだ削り足りないぞ、といった方向性に向くので、デンジャラスな方向性にはならない
トラブル…と言いますか現象が起こる可能性がある、とお考え下さいな。

何故か大きく削れば削る程、この誤差というモノがでかくなってくる傾向がある、と私は
認識していますね…なんてこんな事を公に書くのは多分生まれて初めてかとも(笑


という訳でして。
正直、ここまでご自身にて研究&計測を行われた上でのご質問であれば私としても
すんばらしくアドバイスのしがいがありますんで、不明瞭な点あればどしどしツッコミを
下さいませ(笑
管理人でした〜

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