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記事No 6526
タイトル Re: 点火時期について
投稿日 : 2012/05/09(Wed) 03:44:11
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com
にけさんお久しぶりでございまっす〜


さて、今回は点火時期関連の疑問なのですね。
ふむふむ…これは今更というLVではないかと思いますし、実は私も完全には
把握しきっていない部分だったりしますのでまずそれをご了承下さいな(汗


> シリンダーヘッドを面研磨したり、改造すること、あるいは、違うタイプのプラグを使う事によってピストンヘッドとプラグの距離は変化しますよね。

まずはコチラですが、おっしゃる通り、プラグと言いますか電極自体の位置というものは
さまざまな状況によって変化させざるを得ない物ですし、縦方向でのピストントップまでの
距離、というものはヘッドを作り直したりするとo単位で変化してしまいます。


> ここで質問なのですが、その距離によって、点火時期も変更する必要があるのでしょうか。

点火時期、となればですね…最初に私の意見を出しますと私は


「縦方向の電極位置の変更では、明確に影響が出る状況にはなりづらい」


と。こう分析しています。


…これ、ライブDio系を一例に出しますがこの車種だと単純にノーマルヘッドの下面から
プラグ突出部までの距離だとざっと12o位あるんですよね。

これは原付一種の中ではかなり遠い方で、だからといって何かがおかしくなっているとか
そういった事があるとは思えませんが、これを仮に「ヘッド容積を換えず、プラグ自体の位置を
低くしてみる」といったヘッドをこしらえるとしましょう。

単純にライブDioのヘッドは約6ccなので、これを形状なりを変更しつつ容積は6ccのままで
プラグの位置のみをピストントップに近づけたといった仕様になりますが…

これだとヘッドのスキッシュエリア構成やら燃焼室やらの変化にも影響はされますが、
容積を同一として圧縮比が同等であれば比較しやすいですよね。私こういうのを色々な
パターンや仕様で実験を行った事があります。と言いますか常に気にしてます(笑


結果、実際には圧縮比が変わらなければ、プラグが数o単位でピストントップに近づいた
仕様でも、点火時期関連でリセッティングを行う必要に駆られた事が一度も無いんですよ。

プラグのお尻が3〜4oとか下がってくれば、ヘッド末端までの燃焼速度というか距離というのは
かなり変動しそうに感じるのですが、実際にはそんな事が全く起こらないというオチでして(汗


自分的に結構きつめの仕様、SSマシンとかで圧縮比8.7:1で、プラグとピストンの距離は
元々6oあった物を3oまで詰めたりすると、13500rpm/BTDC19°とか限界まで詰めている
点火時期が前提だとそこまでプラグの位置がミリ単位で変われば一発でボン!となっても
全くおかしくないはずなのですが、全然そうならないんですよね(笑

理屈だけで考えれば、そうなると点火時期を遅らせないとやばい所で燃焼圧力がピストンを
ぶっ叩いてしまって壊れそうになると思うのですが、焼けやピストン等のチェックを行っても
全く怪しい事にはなりませんでした。
そうなれば、点火時期に対しての悪影響はほとんど無いのでは、と判断しても良いという事で。


これ、仮説ではありますが…センタープラグの場合、プラグの電極位置そのものは
ピストンのセンターに位置しますが、燃焼速度、火炎伝播速度に対して大きな影響が
あるのはボア系、すなわち横方向への距離、時間では無いのかと推測しています。

ぶっちゃけるとプラグ電極の垂直方向での燃焼室位置、と言いますかピストントップまでの
距離という物は、他がきちんと構成されていればそこまで多大な悪影響は無い、と
考えていたりしますね。

プラグ電極の位置を縦に3o変更しても多大な悪影響は無いが、ボア径として3φ
広げると点火時期が間に合わない傾向になる、とも言えるかと。


で、これまた面白い事に…そのプラグ電極とピストントップの距離、これは詰める
方向性にした方がパワー的には出しやすいのは間違いない、とも実感しています。

もちろん、これは圧縮比は同一で比較するのが絶対条件ですが、スキッシュエリアの
構成も変化させず、なおかつプラグ位置のみを「下げて」みると明らかにそちらの方が
パワーが出るんですよね…

これは私の得意とするのが基本Dio系であり、元々プラグが「高い所」にある傾向なので
多少の位置変更でも良い方向に向く、という可能性は否定出来ませんが、JOGとかでも
その傾向は確実にある、と私は分析しています。

とはいえ、実際のプラグのアースフック先端からピストントップ中央突起部までだと
距離的には5oもない、というエンジン作りも多いです。
もちろんここの距離はハナから考えて作らないと、使うプラグ間違ったらごっつんこに
なったりしてしまいますんで(笑


あ、重ねて申しますが、これはプラグ位置以外の特性、構成は一切変更無しでの条件下で
無いと比較出来ないので単純比較するのはちょっと難しい、という事も付け加えさせて
頂きますね。

にけさんであれば問題無かったかと記憶していますが、ヘッド構成を1から設計出来る
事が出来ないと実証も難しい、という事で(汗


ではでは。
参考にして頂けると幸いです。
管理人でした〜

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