[記事リスト] [返信する] [新着記事] [過去ログ] [ワード検索] [留意事項] [管理用]

記事No 6529
タイトル Re^3: 点火時期について
投稿日 : 2012/05/16(Wed) 06:32:23
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com
にけさん毎度でございます〜

なるほど…現在エンストするトラブルが発生しているのですね。
それで点火時期、となればおっしゃる通り疑うべき点ではあるかと思われますが
ひとつひとつレスしていきますね。


> 症状はといいますと、全開加速してますと、最初は気持ちよく
>
> 加速する(約300メートル)のですが、その後加速を続けると
>
> 燃欠のとうな症状になってストールするのです。

ここまでいくと加速中とはいえもう最高速度に近い所だと思われますし、実質は
全開高負荷の持続時のトラブル&エンスト、だと考えて良いでしょうね。


> 負圧ポンプの容量不足かと落差式に変更するも一向に改善されません。

タンクから直接の燃料落下式にされたのですね?
これはよほどホースが細いとかで無い限り、負圧式やダイヤフラム式よりははるかに
燃料供給が安定するので、これで駄目だとすれば燃料供給のトラブルでは無いと
判断出来るでしょう。

が、この場合だとエンストの直後にはフロートにガスが十分溜まっていない筈なので
エンストで止まった後、即コックをOFFにしてフロートのドレンを緩めてチェックすれば
分かりやすいかな、とも。


> 分解してピストン等もチェックしてみたのですが
>
> 致命的なキズも無く燃調が原因なんかも判別できません。

うーん…焼き付き抱き付きの類であれば、多少なりとアタリの強い部分が出たり
明確な傷があったりするものですが、そういうものが無ければ熱膨張による
抱き付き系ではなさそうだと思えます。

で、これもエンスト後、すぐに腰上を開けてシリンダーの内壁を指でなぞってやり、
オイル分がどの程度残っているか、という判断基準もありますね。

普段、と言いますか正常な状態でのプラグチョップと同じで、全開駆動させた直後の
エンジン内部のオイルの残り具合、というものを知っておかないといけませんが、
あまりにオイル分が残っていない、となれば壊れないギリギリのLVの抱き付き寸前、と
いったシビアなトラブルになっている可能性も0では無いかとも。

とはいえ、そんな状態だとそのギリギリ状態でのエンストを何度も繰り返していたら
どんどんシリンダーやピストンに傷が入ってくるので、連続的にエンストが起こっても
パーツの状態的に変化が無いのであれば可能性は低めかな、と私は分析します。


キャブセットうんぬんが間違っていると一発でボン、という事も多々ありますが、
オイル分が足らない場合は「持ってはいるが徐々にやられる」といった傾向もあります。

これを判断するには、30:1とかの濃い目の混合ガスをタンクにぶちこみ、走ってみてどんな
フィーリングの変化が得られるか、を試すのが一番簡単ですね。
これで明らかに快調になるならば…不味いです(汗


> もう一つの傾向としては、負荷のかかる上り坂等でその傾向が顕著な気がします。

ふむふむ…それであれば高負荷状態の時に起こりがちなエンスト、となりますが
エンジン系の方が怪しそうな気がしてしまいます。

が、前述の様にそんなエンストを何度も繰り返しているのであれば、パーツ的に
破損が起こり始めてもおかしくない、と言いますか起こらないとおかしいですしね。


> 尚、点火時期の進角はウッドラフキーを加工してノーマル比5度程度の進角だと思います。

私、V100の点火時期は真面目に測った事が無いので憶測ですが、ノーマルがBTDC22°で
ほぼ一律固定の仕様ならば、5°の全域進角ではちょっと危ない範囲かなとも思われます。

とはいえ、某原付二種車の様に回転数が上がると進角する、といった特性を持つ
ノーマルCDIもあるにはあるので、これはV100のノーマルデータが分からない事には私も
何とも言えなかったりしますね_| ̄|○


で、万が一点火時期が早すぎる、といった要因がエンストの原因であると仮定した場合、
まず、症状としてはエンストする程のトラブルであれば、ピストントップの真ん中が凹んで
いるとか、そこだけがほじくられた様に破損している、という状態になりがちです。
穴が開いていたらもう確実にクロだとは思いますが…

と言いますか、そこまであからさまにピストン等が破壊される程の状態で無いと、点火時期の
おかしさ、この場合は進角させすぎでエンスト、といった自体にはまずならないでしょう。
それが起こっていないのであれば、少なくとも進角させすぎによるトラブルではない、と
私は分析してみます。

本当に点火時期がやりすぎ進角でボン!となっているのであれば大抵の場合は
パーツが無事では済みませんし、何度もやらかすとほぼ確実に腰上が全部駄目に
なってしまいますしね。


そして…これはあくまで私の想像ですが、それだけトラブルシュートを行われてパーツの
破損も無く、セットのおかしさも無さそうだ、となれば…
エンスト時の「止まり方」が分からないので一概には言えませんが、これは点火時期ではなく
単純に「点火もしくは着火されていない」だけなのでは、と思えますよ。

そういう場合でエンジンが止まる程の症状は私も経験がありませんが、高回転高負荷で
チューニングエンジンを運用すると、どうしてもCDIの不具合やプラグ、キャップの不味さは
負荷が高ければ高い程に顕著に出やすくなりますし、点火はしているが実際にはちゃんと
着火、すなわち燃焼していない、といった可能性も大きいかなと。


簡単なテストとして、プラグを今使っている物より高級なモノを使ってみるとか、カプラーや
電気系統の断線等のチェックは当然としても、同じ物が都合出来るのであれば
IGコイル等も変更してみたり、点火系の動作そのものを疑ってみても良いかと思います。

これはガス欠してもエンジンが壊れないのと同じで、本当にエンジンが過負荷のみで
止まっているのであればどこかが壊れていないとおかしく、単純に何かしらの能力が
足らないかトラブっているかで、エンジンが正常動作していないだけかな、といった
感じを私は受けていますね。


最後に、前回と重複しますがプラグの位置的な物に関しては、低いからと言ってそれのみが
直接のトラブル要因になる、という事はまず無いと考えて良いでしょうね。

「それと同時に」圧縮比が無茶苦茶だとかスキッシュ部分がデタラメであれば話が別ですが
それはプラグ位置の高低が要因ではありませんからねえ。
そもそも、そういったヘッド系トラブルであれば、どこにもその「痕跡」が無いのはかなり
おかしいです、という事で…


ではでは。
相変わらず長くなりましたが参考にして頂けると幸いですよ。
早期のトラブル解決、お祈りしております。
管理人でした〜

- 関連一覧ツリー (■ をクリックするとツリーを一括表示します)


- 返信フォーム (この記事に返信する場合は下記フォームから投稿して下さい)
おなまえ
Eメール
タイトル
メッセージ
参照先
画像UP
暗証キー (英数字で8文字以内)
投稿キー (右画像の数字を入力) 投稿キー


- 投稿記事修正/削除フォーム -
処理 No 暗証キー

- WebForum -