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記事No 6556
タイトル Re: 熱ダレ対策の為に?
投稿日 : 2012/07/19(Thu) 05:48:37
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com
teketekeさん毎度でございます〜
…何か久々に質問板が動いた気もします(笑

さてさて久々にご質問へのレスなんかをば。


> 今回の質問させて頂くのは、コンテンツにも沢山記述がある「駆動系の熱ダレ」
> ですが、ここ一ヶ月ほど、その事象が知りたくて悪戯していたのでございます。

熱ダレですか〜
季節柄、場合によっては出やすくなってくるモノですが、根本的な完治となると
要因が絞り込めないと難しい物ですね(汗


> ・KNさんの7017SS強化ベルト…どうにも回転喰われてる気がして外したもの。
> ・8.5g*3 5g*3…5g*3は安物で劣化が確認されているもの。800km程
> ・純正クラッチシュー…ウェイト端を穴開け軽量化?したもの。
> ・純正アウター…スジ入ってて、今回の悪戯で外周が青くなっているもの。


基本的にはノーマル構成に対し、多少の変更を加えたといった感じなのは
いつも通りかと思われますが、この時点でも以前のプーリー新品交換直後と
比較した場合には、ある程度の変速回転数の降下が見られているというのが
ちょっと気になったりしますね。

まだ大丈夫だとは思いますが、日常通勤用途での使用であれば以前新品に
交換したはずのプーリーでも劣化が進行してきている、といった可能性も0では
無いかと分析します。

これは使い方によってもかなりの差異があるものなので一概には言えませんが、
一応はプーリーは大丈夫であろう、といった前提で考えてみますね(汗


> …↑のセットで故意に組み一週間後に確認
>  クラッチイン4600rpm ミート5800rpm
>  変速回転数は、ジリっと6700rpm(既に下降気味を確認)
>  ↓
> …3週間後、冷間時は↑の状態で走り始め4〜5km走った頃合で
>  クラッチイン・ミート同じ
>  変速回転数は、5900〜6200rpmまで下降
>
> …までなった時点で可哀想でやめました(汗)実験開始から900km弱

900kmの距離を走らせた上、同一構成のままですでに変化が出始めていると
いう事は、確実にどこかのパーツ自体の劣化がある、と考えて良いでしょうね。


そしてパーツ単体で見て行きますと…


> ・ベルトは何ともありません(笑)

ベルトですが、さすがにその距離では多少の減りは出始めるとはいえ、
材質的に劣化しまくっている、という可能性はかなり少ないですね。
ただ、ゴムであるが故に使用距離と性能低下が完全に比例するとは言いがたい
面もあるので過信は禁物です。


> ・デイトナ8.5gもやや劣化、安物5.0gは完全に「Dの字」

WRですが、900kmも走れば安物の方は完全に変形しているのですね。
が、これはあくまで「基本的」には、WRってのは転がっている訳ではない上に
芯が飛び出て真っ当にWRがスライドしないLVにまでならないと、変速回転数の
激変等はまず起こりえないのが定番です。


が、ここで注意したいのが…
「同一重量が3個ずつ」の構成の場合、双方にあまり重量差がある場合だと、
パーツ劣化の影響をかなり受けやすい、といった点です。

これ、一応はWRというモノは6個入っている全てのWRに対し、均等に力が
掛かって動作している事が基本でして、セッティング用途やある程度の
走行距離ならば問題ありませんが、それをずっと常用していく、というのは私は
あまり好んではないんですね。

それどころか、常用の場合は可能な限り銘柄も統一し、重さもばらつかせないと
いった運用が基本でして、さすがに3.5gも重量差がある物ではずっと常用すると
おかしな点が出てきてもおかしくないと分析します(笑


その証拠にいくら安物とはいえ、同一回転数、同一の位置にあれば強い遠心力が
掛かってしまう重い方のWRではなく、軽い物の方が先にダメージを受けている、と
いった状況がすでにおかしいんですね。

一定回転変速の段階まで加速が進めばあまり問題はありませんが、そこに到達
するまでにはWRへの遠心力の掛かり方、すなわちプーリーを押し出す力には
かなりのばらつきがあり、少なくとも安定方向に向くということは絶対にありえないと
私は考えていますよ。

なので、teketekeさんの場合であれば総重量40.5gですから1個6.75g程度を
突っ込んで運用するのがベターでして、これならば同じ状態から同じ900kmを
走破してもそこまでおかしくはならず、変速回転数の変動も少なくなるのではと
思われますね。

レーシングな用途だと、微調整のセットでは5個と1個とか4個と2個の組み合わせも
行ったりもしますが、あくまでこれは「総重量での遠心力」でプーリーを押し出す力と
いうか変速回転数の調整に行う物であり、それをやる場合でも6gを5個に6.5gが
1個とか、WR自体の重量差は微細な物にしかなりませんので…

重量差のあるWRで運用するとしても、マメなメンテが大前提なので「常用する」場合の
基本はWRは同一重量、同一銘柄が基本であるとお考え下さいな。


> ・クラッチシューは意外と綺麗に全面当たってました(笑)
> ・アウターは益々青くなってました。

クラッチシュー自体は、それがタレ的減少の要因になる事はまず無いですね。
パワーが有り余る車両で発進時〜完全クラッチミートまでの段階であれば
おかしくなる事もありますが、完全に変速が始まった加速状態、通常の巡航状態で
あればまず考えられないです。

アウターに関しては、これは青くなっているのは良くはありませんが、ずっと一緒に
組み合わせてきたシューとアウターの構成でなおかつノーマルパワー的な
エンジンの場合、トラブルが出る可能性はやはり低いでしょう。

この辺りの齟齬というものは、クラッチインの瞬間のジャダー的なガガガッ、と
いった微細な感触等の方に強く出る物ですが、だからといって変速回転数や
加速力に大きな影響があるのか、といえば私はそういった経験をした事は無い、と
いう事で…

アウターの「ガワ」を取っ払った物をずっと使っていて、内側が開いてきてしまって
いる物だと明らかにおかしくなってきた事はありますが、無加工でなおかつ
同一のシューと併用していた物ではそうそうおかしくなった事はありませんね。


> 先日の祝日に、WR・ベルト・アウター(社外品)は交換、ドリブンは全分解
> (脱脂・再グリス)で、AF28三郎はサクっと活きかえりました。
> 現在のところ、イン4900rpm、ミート6600rpm、オーバーシュート7300rpm
> 変速回転数7000〜6800rpmで動いております^^;

と、これだけ一気に変更してしまうと逆に何が悪かったのか、がピンポイントで
分からなくなってしまうかとも_| ̄|○

アウターに関しては今まで使っていたシューをそのまま流用すると、初期馴染みの
アタリが取れるまでしばらく掛かりますが、少なくともそこまでおかしな点は
見られていないとなればアウターは要因ではなかった、とも見て取れます。

WRとベルトは…WRも通常であれば私そこまで悪者扱いはしないのですが、
今回はかなり怪しいですし、ベルトに関しては全てにおいて悪さをしてくる物なので
このどちらか、もしくは両方がおかしくなってきていた、といった可能性が高いと
思われますね。


> それでお聞きしたかったのが、
>
> 熱ダレと不具合の因果関係としては、ノーマル風味AF28ZXエンジンで
> クラッチイン・ミートの回転数を上昇させるのも大きく要因になりますか?
>
> 実験としては概ねの予測通りになったのですが・・・。 

うーん…ここまで書いておいて何ですが、私はそういう関連性があるといった
事例に遭遇した事は無く、クラッチイン&ミートの高低そのものが熱ダレの
様な症状の起因となった事が無いんですよ(汗
なので私の意見としては「ならない」で済んでしまうのですが…

各部の動作を考えれば、フルノーマルに比べて多少は熱を持つ部分も
出てくるので影響は0では無いでしょうが、それを言うなればセンタースプリングの
熱ダレと同じでして、クラッチアウター等から出ている熱が一体どれだけ
大きくなれば他に悪影響を及ぼす事になるのか、という事です。

少なくとも、ノーマル風味エンジンの運用であればそこまで影響が出てくる事
自体がおかしいLVですし。

これを正確に実験するには、最初の構成のまましばらく運用し、そのままで
クラッチスプリングを色々変更してみる事がベターでしょうね。

数百回転のクラッチインの上昇のみが、他の部分に対してそこまでおかしな
症状をもたらすのか、と言えばそれは無いのでは、と私は考えていますよ。


ではでは。
不明瞭な点があればツッコミ下さいませ。
管理人でした〜

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