DIO乗りの山田さん毎度でございます〜
さてさてジャイロのボスですが、無事に加工も終わった様で何よりですよ。 入手製の高い汎用プーリーを使えるのであれば今後のメンテも楽になるかと 思いますし、調子も悪くないみたいでほっとしました。
が…別のところでトラブルがあったみたいで_| ̄|○
> 家まで7km位の所で60kmからエンジンストール&エンジンロックし抱きつきました(涙) > 以前はオイルポンプのエア抜きミスで抱きつかせ、KNのピストンを入れましたがピストンリングが硬すぎたのか再度抱きつき、 > 純正ピストンは凹んでいますがKNピストンは凸で圧縮比が高いと思い、ヘッドガスケットも0.3+0.5で圧縮比を落としてみましたが再度抱きつき・・・ > これはシリンダーとピストンのクリアランスしかないと思いシリンダー側のキズが無くなる位適当にホーニングしましたら > ピストンのクリアランスが良くなったのか異音もせず抱きつきもなくなりました > それから走行100km
こういった互換性ピストンは純正品と寸法的に同一ではないのが基本なので、 しっかりとした構成を形作らないとリスクのカタマリになる可能性が大きいですからねえ…
本当は相手が純正シリンダーといえど、ある程度はきちんとピストンクリアランスを取ったり しないといけませんし、動けば良いのであればそれでも良いのですが安心は出来ない、と いう事で(汗
> で、ここで質問なのですが、本日走行し抱きついたのでマイカーの搬送車(ワゴンR)が来るまでふと目に止まったのがオイルラインのホースです > タンクからオイルポンプまでのホースにオイルがない!! > 以前ホースを替えた時はきちんとエア抜きしたのに! > なぜ?・・?? > 自宅に戻って見てみるとオイルポンプからキャブまでのホースにもオイルがない??? > タンクからオイルポンプまでの途中にあるジョイント部分を外すとオイルは普通に出てきました
でもってオイルラインのトラブルですが、これは変わった症状ですねえ。 オイルタンクからオイルポンプまでのラインにオイルが入っていない、となれば オイルタンクは当然カラになっているでしょうし、その分のオイルがどこへ行って しまったのかが問題です。
単純に考えるとオイルラインかタンクのどこかでオイルが漏れていて、物理的に 供給用のオイルがなくなってしまった、という線が濃厚ですが、さすがにこれは ご自身で気付かれるLVだと思いますんでこれは除外ですね。
> ん?なんだこれ? > オイルポンプの故障か? > オイルポンプはメーカーでもう生産していないし・・・ > 原因は > 1:ギヤがなくなったのか?(問題なし) > 2:シャフトが折れたか?(問題なし)
この2点は目視でも確認出来るでしょうからこれは無しとしても…
> 3:ゴミが詰まったか?(エア抜きで抱きつかせた際ポンプ内確認済み)
オイルポンプ自体に詰まりがある場合だと、タンクからポンプまでのラインに関しては オイル自体が無くなるということはまずありえないですね。 どこかに2stオイルの漏れが出ていないのであれば、可能性としては
> 4:シール不良(なんとも言えません)
このオイルポンプのシール不良も可能性としては大きいかと私は分析します。
> 原因はオイルポンプのシール不良でなるもんですかねー
シャフト部分のシールが不良になっていると、クランクケース内部には多量のナマの オイルが流れ込んでしまいますね。 そうなるとタンクのオイルが全くカラになる、といった事例は確かにありますが、この場合だと 「クランクケース内部やキャブ内に、オイルがたっぷり溜まってないとおかしい」んです。
2stオイルはそうそう揮発する物ではありませんから、タンクがカラになる様なシールからの オイル漏れだと、クランクケース自体がウォーターハンマー状態になり、キックなんて絶対 踏めない状態になってしまうんですよ。
そしてキャブからもフロートに溜まりきったオイルの逆流が起こり、エアクリ内部も ねっとねとになってしまいますから、これらが無いのであればシール不良によって 2stオイルがクランクケースに全て流れ落ちた、という事はほとんどありえないかとも。
長期放置でそうなったのであればクランクケース内にオイルが溜まらないとタンク内の オイルがカラになるという事はありませんし、そうでなければ地面や各部にオイルが多量に 漏れた形跡が無いとおかしいはずですね。
> オイルポンプのシャフトからエアーを吸い込んだ?しか考えれないですよね?
いや、これは正直、少々オイルポンプシャフトのシールが不味い位では、圧送される オイルの圧力に負けてエアが混入するという事はあまり無いです。
そもそも、オイルポンプのエア抜きも混合給油でしばらく乗る方式だと思いますが、 これもライン内部にオイルを通しておけばやらなくてもいきなりボン!となる事はまず ありえないです。と言いますか私はそれで壊した経験がありません。
むしろ、多少のオイルがラインに「通っていない」程度で焼き付きの類を起こすのであれば 元々のオイルポンプ吐出量がかなり低下していた事の表れ、とも取れますから。
ホンダ系オイルポンプのトラブルというのは、エア混入による物ではなく劣化による詰まりや 吐出量不足による物が大半でして、エアの混入は0ではないにせよ、それが致命的に タンクをカラにするまでの効果があるのか、となればかなり疑問です。 そもそも、そこまで酷いのならもうまともに走っていないでしょうし何かしらの体感でトラブルの 兆候を感じられると思いますしね。
> ジャイロは始動時白煙番長になり真っ白になり全開運転すれば消えてたので、気にしていませんでした(笑)オイルの減りは変化なし > クランク部分にオイルが溜まってなるのはZXでも経験してわかってるのですが、今回はオイルポンプのIN&OUTにオイルが無いとなると不思議ですよねーポンプのシャフトは普通にくるくる回りますし、ギヤに関してもいたって普通です
始動直後の生オイルの排気現象は、多少なりとクランクケースにオイルがあれば絶対に 起こる物ですが、これは古い車両だとどうしても避けられませんね。
が、だからといってオイルタンクがカラになる程の量がケースに落ちているのであれば キックが踏めるLVではありませんし、腰上をはぐってみると腰下はなみなみとオイルに 満たされていますので…
> ヤフ○クで売っているシールを購入して直そうか、完全混合で乗るか悩んでいて、もしシール交換で直るなら直したいです
これはですね、互換性のあるシールは純正では出ませんし、そもそも純正オイルポンプと いうモノは非分解式前提ですから、個人的にはバラす事すら嫌いなのですが(汗
そのシールを交換してもシャフトからの漏れは直るかもしれませんが、だからといって オイルポンプ内部の通路等が正常になるかどうかとは全く話が別です。
少なくとも経年劣化によって少しづつ吐出量が減るのがホンダ系オイルポンプなので、 始動直後の白煙に対しては気休めにはなるかと思いますが、調子が良くなる物では 無いと私は判断しますね。
逆に、オイルポンプがほとんど詰まっていても、一日に短距離しか乗らない方の場合、 クランクケースに溜まっただけのオイルで潤滑を行い、オイル自体の供給が無くとも 走れてしまう、といった2stならではの現象も起こる事があるんです。
万が一、現状がこうなっていた場合だとクランクケースに漏れているオイルをシールの 交換でシャットアウトしてしまった場合、余計に不味い事になるんですよ。
そもそも、タンクがカラになるという現状の分析が先ですし、こうなってしまった場合には クランクケース内にオイルが満タンに溜まっていないと辻褄が合わないので、これを どう見るか、がキモでしょう。
ですが、毎日乗る様な車輌で無いのであれば、割り切って混合給油にしてしまった方が 全てにおいて安心感を得られますし各部の寿命も延ばせる事は間違い無いですね。
現状でもオイルポンプシャフトのシールが不良で、始動後に生オイルを排気しているので あれば、混合給油にしてもその欠点自体はほぼ変わらないでしょうから、運用における デメリットは混合給油の手間、位しか出てこないかと思われますよ。
…私も誰にも彼にも混合給油をお奨めする訳ではありませんが、古くてパーツも出ない 様な車輌だと、怪しいオイルポンプをどうにかして乗ろう、という方がはるかにお奨めが 出来ないので(泣
新品で買えるならともかく、シールだけの交換となればそれによって起こりえるデメリットと いう物も存在する、といった点もご一考下さいな。
ではでは。 長くなりましたが本日はこれにて失礼しますね。 管理人でした〜
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