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記事No 6704
タイトル Re^7: 純正シリンダーについて。。。
投稿日 : 2013/07/14(Sun) 03:54:33
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com/
まっつさん毎度でございます〜
管理人ねぎのリーダーです。

さてさて今日もいつものレスをば。


> しかし、歪み等などは思い付きませんでした汗
> ヘッドは4つ程所持していますので硝子板などに乗せて
> 見極めでもしてみたいと思います!

そうですね、ガラス板みたいな面が出ている物をあてがってみて、光に向けてみると
あまりに歪みが大きい場合だと、板とヘッドの間から光が漏れるのが見える事があるので
酷い様ならばそのヘッドは使わない方が良いでしょう。
とはいっても0.1oも面削すれば平面は出せるので、そういうのもアリといえばアリです。


> クランクは技術&知識が無いので自分ではチョット涙
> 一応今の所、ガタツキは少ないし異音も無いので様子見たいと思います( ;´Д`)
> 確かにクランクが逝かれるとクランクだけでは済まないので少しでも前兆らしきものが出たら友達に泣きつきます笑

今のところおかしな兆候が無いのであればしばらくは持つとは思いますが…
これ、クランクシャフト、とはいっても実際にはコンロッドの大端部の横方向のガタも
2stホンダ系クランクシャフトでは劣化しやすい点なので、このあたりも気にして
チェックしておくとベターですね。

これは新品状態を知らないとちょっと分かりづらいのですが、安物オイルでぶん回して
使っていたエンジン等だとあからさまに大端部の劣化が酷いモノもありますんで(汗


> 後、まえにリーダーさんがノーマルキャブで行くならエンジン内部も手を加えるべき!とありましたがどの様な内容が有効ですか?d(^_^o)

えっとですね、これはノーマルキャブで行くならば少なくともビッグキャブの恩恵を受ける事が
出来ませんから、排気量を変更しないパワーUPも行わない場合だとかなり制約が出来て
しまうという事なんですね。

具体的には、排気ポートの弦長をボア径の70%程度まで広げ、タイミングもクランク角度にて
適度なところ(BBDC90°)程度まで速める、といった手法があります。

これは2stスクーターのノーマル腰上からの変更だと、基本中の基本といっても良い位の
「排気量なり」のパワーを得る為に必要な事でして、どんな車種にも当てはまるといって
良い位のエンジンチューニングの基本なんですね。

が、ライブDio系は元々がそれなりの高効率シリンダーなので他車の様に爆発的な
パワーUPは望めませんが、それでもノーマルに下手なチャンバーを投入した位の
パワーUPは可能ですから、ある程度のパワーを望むならばまずはエンジン構成から
きちんとしなければいけない、という事ですね。

ちと言葉が悪いですが…このあたりがノーマルだとかなり遠慮されている原付二種の
エンジンだと、エンジン腰上がノーマルのままで社外品チャンバーをくっつけようが
ビッグキャブをくっつけようが大してパワーUPは出来ない物なので、どの位元々の基本と
なるエンジン腰上が大切か、という事になります。


後、これも忘れてはいけませんがヘッド周りでの圧縮比も、ノーマルとはいわず多少は
上げてやる余地があるのでやっておいて損にはなりません。

ライブDio系の場合、個体差もありますが圧縮比は7.1:1程度なので、これを7.5:1〜
8.0:1程度まで高めてやってもそれなりのパワーUPが行えますね。

やたらめったら高めるのは私は好きではありませんが、前述の様にビッグキャブを
投入しないのであれば変更出来る点は行っておいた方がスムーズにパワーUP出来ます。


簡単なところではヘッドガスケットを薄くするとかですが、ライブDio系は元々薄いガスケットで
互換性のある物で簡単に圧縮比が上げられる物が存在しないので実質、面研加工を
行っていくのが一番初歩の手段になりますが、容積を計測しつつやってみるのもこれは
これで面白いものですよ。

ヘッド自体も何かの車種で互換があれば良いのですが、そういった物は一切無いので
ノーマルヘッドを生かして面研加工、もしくは一からヘッド燃焼室を作り直すといった
方向性のどちらかになりますね。

ただし、これは私は等サイトのコンテンツでもご紹介していますが、あまりに適当にやらかす
物ではなく、ある程度はきちんとしないとトラブルの可能性となるばかりか思った様に
スムーズにパワーUPしなくなるので、ポート加工もそうですがリスクはそれなりに高いので
多少の覚悟は必要になります…
もちろん、きちんとやれば楽しくスムーズなパワーUPになりますが(笑


もういっちょ、掃気ポートもタイミングの変更を行ったりすると効果はありますね。
ライブDio系はノーマルではかなり掃気タイミングが遅くて非効率な点がありますし。

ただ、これは加工するのは難易度が高いので、ベースガスケットを重ねてタイミングを
変更するのがベターです。
ただし、この場合は圧縮比も下がるので、結局は全ての所の辻褄を合わせないと
バランスの良いエンジンにはなりえない、といった感じですね。


と、ざっとした所ではこんな感じですが…
小難しく聞こえたら申し訳ありませんが、2stエンジンは構造がシンプルだからといって
その動作メカニズムまでがシンプルな訳ではない、といった点をお忘れなき様に
お願いしたいですよ。

もしも興味がおありであればまた改めてアドバイス差し上げますのでよろしくです。
…一つの手段として、私がお手伝いする事も可能ですよ(笑


ではでは。本日はこの辺りで失礼をば致しますね。
管理人でした〜

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