かとちゃんさん毎度でございます〜 管理人ねぎのリーダーでっす。
さてさて…ピストンの件なのですがちょっと誤解があるみたいです(泣 純正リード90用の物はあくまで「一般的な設計のDio系ボアアップキット」にはまず 使用出来ない寸法になっているのですが…
> では「縦ディオ用」と商品名に入っていれば例えばKN企画販売のリペア用ピストンでもイケるんですかね?
こういった品でも通常はそう簡単に辻褄が合う事はまずありません。 縦Dio用のボアアップキットで48φ、と一口に言っても、これは作成メーカーに よってピストンそのものにもかなり寸法差があって当然なんですよ。 社外メーカー同士が相談して規格を決めている訳では無いので… JOGとDioのピストンに互換性があるのか、と言っている様な物ですしね。
近年は台湾系の金型、といいますかそっち系のキットは寸法が一律に近いので、48φの ボアアップキット同士ならいける「かも」、といった方向性もあるにはありますが、 こればっかりはちゃんと現物を見比べてみて実測し比較検討しないとダメなんですね…
単に「はまれば良い」のであればはまる事もありますが、とりあえず今まである程度は 動いていた物と全く同じな状態に戻せるか、となればそうそう上手く行く事は無いんです(泣
こういうのはそれなりの知識が無いと分析そのものが出来ませんし、はまるからといって なんでもかんでも突っ込んでいたのではO/Hどころかエンジン全部をぶっ壊していくと いった方向性になっても決しておかしくは無いので、私からはやはり安易には流用は お奨め出来ないですよ。
むしろ、近年のボアアップキットというモノは一度壊してしまうとオーバーサイズピストンも 存在せず、キット丸ごとをまた買いましょう的な販売の物も多いですし、その上リング等の 単品販売もしていない所が多いので、手間を鑑みればもはや壊したら諦めた方が ある意味では建設的ではあるという世知辛い世の中なので_| ̄|○
せめて、ピン上寸法とトップ部分の容積位は比較検討しないと、せっかく修理しても おかしなエンジンになってしまうだけですし、その上元々のボアアップキットとしての 設計が悪いと加速度的に物事が悪化していく方向性にしかならない、と断言しても 良いですしね。
…可能であれば元々のキットのメーカーのピストンを購入するのが一番ですが、 ご自身で何かしらのピストンを購入して辻褄合わせを行ってみたい、という事であれば 現物分析のアドバイス等ならばは出来ますよ。
> あとタイトルから離れますが、ヤフオクとかで出てるノーマルサイズ社外ピストンのメリット・デメリットをわかります範囲でよろしいので教えていただけませんか? > 純正が良いのは分かってますが・・・
純正の互換品、と謳われているタイプの社外品ですね。 ふむふむ、これのメリットデメリットとなれば色々ありますが、私の分析しているレベルで 書き連ねてみます。
まずメリットですが、これはお値段が安いという点に尽きるでしょうね(笑 純正パーツ価格の高騰もあり、半分以下の値段で純正品「みたいな」物が手に入るのは 悪くない面もあるかと思います。
…ちなみに私が感じるメリットはこれだけしか無いです(爆
そしてデメリットとしては、リングの質が悪い&柔軟性が無い、ピストン自体がアルミの 素地に近い材質が用いられている物だと熱膨張率が高く、純正の様には安心は 出来ない、付属ピストンピンやクリップの質もかなりイマイチ、そして最大のデメリットと しては、「同一品を購入しても製品寸法にばらつきがある事がある」といった点を 挙げてみます。
デメリットだらけじゃねえか、と思われるかもしれませんが…販売メーカーによっては ある程度はきちんと純正寸法を模している物もありますし、ノーマル車のとりあえずの 補修にでも使うならば、「お値段なりとして純正の半分位」の安心感と耐久性が得られると 考えればそこまで悪い物でもない、と思いますよ。
ただし、これが高負荷連続走行を行ったりエンジンをチューンしたりして高負荷を掛けたり 排気ポートを広げたりするのが前提であれば…モノの分析を行わない場合にはやめて おいた方がベターでしょうね。
こういった物は「お値段なり」の特性と耐久性が得られればめっけもん、的な物でして、 安くて良い物、なんて上手い話は世の中にはまず無いという事です_| ̄|○
もちろん、多数の方が行われている様に、その物自体の「弱点」を見極めた上で そこを覚悟して使うならば使いどころもありますが、それは結構難しい事なので。
前述のボアアップキットではありませんが、2stエンジンというモノは構造だけは シンプルに見えても、実際のエンジンとしてきちんと実働させるには見た目程簡単では ありませんから、ここいらへんが難しくも面白いポイントだな、と私は考えてたりします(笑
と、話がズレましたが(汗 純正互換品社外ピストン、というモノは基本的に「純正の劣化コピー品」だと受け取れば 宜しいかと思いますよ。 はっきりいってメリットはお値段しかない上、ピストンクリアランスがギチギチになってしまい 遠くない日に焼き付いてしまう、といった可能性も孕んでいる、という事もありますと いう事で…
ではでは。相変わらずまとめようとしてもまとまらない文章になってしまいましたが 本日はコレにて失礼をば。 管理人でした〜
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