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記事No 6864
タイトル Re^4: 画像拝見した上での憶測です
投稿日 : 2015/03/09(Mon) 06:31:38
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com
こうじさん毎度でございます〜
お送り頂いた写真拝見した管理人です。


さて、早速ですが写真を基にちょっと考えてみましたが、ツールの下部がネジになっており
プラグホールにねじ込み固定するものですよね。
これを行い、クランクシャフトを回転させてピストンの上死点を出すのがまず最初に必要かと
思いますが、このアジャスターの内部はマイクロメーターやマイクロデプスと同じ様な
仕組みになっているかと思われますよ。

なので、ダイヤルゲージが無くとも、持ち手部分を回しながらピストンをTDCに向けて上げて
いけば、側面に記されている目盛りも同時に回っていく、もしくはその逆で持ち手を回しながら
ロッド部分をピストンと同時に上昇させ、「TDC=上死点」の位置をアジャスターで把握する
事が出来るのでは?

おそらく、その状態で横に突き出ているノブを押せば目盛りがリセットさせるか何かの
動作があると思いますが…ただのロックノブである場合は、クランクシャフトを回しながら
ピストンを上昇させつつ、アジャスターのロッド部分を持ち手を回しながら徐々に上側に
伸ばしていく仕組みでは、と私は推測します。


と、ここまでくればあくまでツールによる「上死点の把握」が出来るだけですから、
そのアジャスターの目盛りがどういった基準で振られているのか、が分からないと
その目盛りの役立て様がありませんね。

これも推測ですが、その車両、モペットのストローク値とコンロッド芯間長から算出され、
「目盛りが1メモリ分動く分だけロッドが下がれば、クランクシャフトが何°回転している」と
いった、換算された数値になっていると思われます。

ストロークとコンロッド長のあれこれは置いておいても、仮にアジャスターの1目盛り分が
単純にクランク回転角度で「1°」の換算に設定されているのであれば、純正サービス
マニュアルでの点火時期の規定角度がBTDC10°であった場合、10目盛り分ピストンを
下げた、すなわちクランクシャフトを上死点から10°逆回転させたところの「ストローク値」を
そのアジャスターによって決定出来る、という事になります。
が、これは現在の情報のみでは私には知りようも計算のしようもありません。


で、順序が逆になりますが、フライホイールの合わせマークが無いという事なので、適当な
ところでフライホイールとクランクケースに上死点のマーキングを行っておきます。
これはアジャスターを用いれば上死点をきちんと出す事は難しくないと思いますが、元々
基準となるところが無いならばこれはやっておかないとなんにもならないでしょう。

これまた私にはモペットの構造が分かりませんが、もしもポイント接点のベース部分が
丸ごと回転させられるベース形状なのであれば話は早いですが、おそらくそうでは無いと
思いますんで、それであれば最終的にアジャスターはあくまでクランク角度の把握、と
いった数値を測る為だけのツールになると思いますし、豆電球を用いた実際の点火時期の
調整は必須になってくるかとも。


仮に前述の10oストローク点でクランクを固定し、ポイント接点がどれだけ開いているか、を
シクネスゲージで計測し、とりあえずクリアランスがサービスマニュアル値と合っていれば
良い、というのであればそれだけでもOKですが、ポイント接点が磨耗していたりしても
いけませんし、ベースプレート回転式であれば接点クリアランスだけでは整備には
ならないはずなので、一長一短でしょう。


と、画像を拝見するだけ…と言いますかそれだけでも正直無理難題に近いのですが、
これらの記述をお読みになって、どれだけこうじさんが物事を把握出来ているのか、に
よっては後のアドバイスも大きく変わりますから、またご意見頂ければと思いますよ。

正直、ストローク値やコンロッド芯間長がいくつなのかとか、そのアジャスター自体は
どこをどう触れば何がどう動作するのかとか…目盛りを1メモリ動かしたらロッド部分は
何oストロークしているのか、とかでも分からないと数値的な物は分析や計算の
しようがありませんのでご留意下さい。

もしくは、アジャスターを用いて上死点を出し、フライホイールにマーキングを入れて
実際の実動状態にてタイミングライトを用い、点火時期を測ってみれば良いのではと。


そして大変失礼ながら、ここまでアドバイスお読み頂いた上で内容がさっぱり分からない、と
いう事であれば、2stエンジンを手がけているチューニング屋に出向いた方が絶対に
無難です、とは付け加えさせて頂きますね。

そうなったとしても、結局は私と同じく何がどうなっているのか、を把握しながら実際に
計測方法を考慮していく、といった手法しか無いですし、「手段」のみを聞いてそれに
習って手を動かすだけでは絶対に不可能な技術レベルである、といった点はお忘れなき
様にお願い致します。


ではでは、長くなりましたが今回はこれにて失礼しますね。
管理人でした。


P・S
画像板に追記画像をUPしておきます。

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