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記事No 6905
タイトル Re^2: ウルフ50とは珍しいですね〜
投稿日 : 2015/07/29(Wed) 21:34:38
投稿者 まっつん
参照先
お返事有難うございます!


> 近年は原付クラス2stチューン、といった趣のサイトやHPも減ってしまっていますが
> だからこそ当方の記しているあれこれが少しでも皆さんのお役に立てれば、と
> 考えておりますので、是非是非活用して頂けると幸いです。


本当に、こういった「本当の技術的・理論的なコンテンツ」を公開しているサイトはここぐらいしか知りません・・・・(汗
「○○をつけて走ったら、前よりもパワー出てるような気がします!」くらいのサイト・ブログばっかりですからねぇ。


> しかしスズキの50ccMT車とは懐かしいですねえ。昔はヤマハやホンダに比べ
> 気難しい面もあって困った記憶もありますが、ある意味そこが面白かったと
> 思いますよ(笑

面白いんですが・・・・いかんせんパーツの選択肢が「全く」無いため、非常に非常に苦労しています(汗
チャンバーも、知っているだけでリップス、ルーニー、NR-Magic、RedMole、河内屋(河内屋はヤフオクオンリー)しかありませんし。
そのうち本当に「速くなる」チャンバーってリップスと河内屋だけじゃないでしょうか。



> で…一番気になったのが、純正のミクニVM18φを拡大されているという事ですが、
> VM18φはベンチュリ径が元々18φで、円筒スロットルバルブの「直径」は20φに
> なっているかと記憶しています。
>
> 要は、元々18φの穴に20φの筒を入れてフタをしているのが、19.5φの穴に
> 20φの筒を入れてフタをしている事になりますが、これってキャブ側の劣化等に
> よっては、十分に二次エアを吸ってしまう要因になりえるんですよ。


いやはや・・・この文章には衝撃を受けました。
吸気系の外側ではなく、内側からの二次エアを想定するとは!
実際にスロットルバルブの径をデジタルノギスで測ってみましたが、20.44mmでした。
と言うことはやはり、ここからの二次エアの可能性もある、と。

ここは本当に盲点でした。目からウロコです。


> 後、1.5φも拡大しているとなれば、スロットルバルブがベンチュリの底面側に
> 当たっている状態、すなわちアクセル開度0の時なのですが。
> こちら、仮にアイドルスクリューを抜いたとしても、ベンチュリ径の下方への拡大が
> 悪影響を及ぼし、スロットルバルブが「必要な位置まで」閉じきっていない、という
> 事も見られるんですよ。
>
> こちらは加工屋さんがそれを計算&加味し、スロットルバルブ底面をある程度
> 加工して詰めている上、ニードルジェット上のベンチュリに突き出す部分も多少
> 低く加工しているのであれば問題はありませんが、それらを行っていない場合は
> 元々のキャブの形状にもよりますが、これまたアイドリング近辺のセットは全く
> 融通が利かなくなってしまいます…
> このあたりが無加工で行けるのはよくいっても1φ程度のベンチュリ拡大ですね。

これも非常に心当たりがあります。
加工後のキャブのピストンバルブを覗いて見たところ、確かキャブ下面にスキマが出来ていたような気が・・・・(純正キャブはキッチリ全閉になります)
加工によってキャブ各部のクリアランスが狂ってしまい、セッティングが出なくなってしまった可能性もあるということですか・・・・


> いえいえ、これはワケが分からなくて当然かな、と私は思いますよ(汗
> もしも加工キャブそのものの作りがおかしく、セッティングの反映が上手く出来て
> いないとなればワケが分からなくて当然でして、そんな状態でワケが分かる人は
> この世に存在しませんので…
>
> 濃い、薄いの症状を鑑みる前に、キャブの作りを見直すか、もしくは同一の
> VM18の無加工品をお持ちであれば取り替えて同一セットを施してみるのが
> 一番ベターだと思いますよ。

そうですね、手持ちの予備キャブ(こちらも業者OHモノで新品同様)がありますので、そっちも試してみたいと思います。

というか、そもそも何故加工キャブなんて使用しているかというと・・・・前述のように、パーツの選択肢が無さ過ぎるからなんですよね(泣
ウルフ/RG50 ガンマ用のビッグキャブなんて、現在販売しているものはPWK28しかありませんし、他車種流用も失敗したときの金銭的リスクが大きいですしね・・・。
PWK28も入り口が大きすぎてフィルターの選択肢が限られます(しかもウルフのキャブ周りは狭すぎる!)し、半強制的に混合になりますし。
私の信条は「お買い物からサーキットまで」なので、エアクリBOX + 分離給油は避けられない問題なのでしたw


> 後、これは余談になりますが、文面から察しますに、まっつんさんは世間でよく
> 言われている、アイドルスクリューとエアスクリューの云々を、エンジン回転数が
> 一番高くなって落ち着いた所で調整してある、といった感じにも見受けられます。

はい、まさしくその通りですw
「キャブセッティング」といって調べると、この調整方法がほぼ100%を占めていますから・・・・(汗

> これまたはっきり申しますが、これって本来は吸入負圧が低回転でも安定しており、
> アイドル回転数の高低がしっかり出せる4stエンジン向けの手法なのであって、
> これまたアイドル負圧が低く、低回転では間違っても100%点火していない小排気量
> 2stのエンジンでは全くといって良い程役に立ちません。
>
> …コンテンツのどこかにも書いてますが、こういうのも何でもかんでも2stに転用が
> 効くものではありません、という事になります。

うぐっ・・・・頭では分かっているものの、実際に体験すると考えが変わりますね。
もう一度キャブセッティングを勉強しなおす必要がありそうです。



> こちらもまたおかしな突っ込みになりますが、社外品ボアアップを用いている時点で
> ジェット番手のみがおかしくて焼き付いた、という理由付けはあまり行わないほうが
> 宜しいかなと思います。
>
> 別にAIRSALをバカにするワケではありませんが…とはいっても私の語り口ならば
> そう取られても仕方ないのは承知の上で記しますが、メッキシリンダーの場合は
> シリンダーホーニングのピストンクリアランスの調整が出来ないので、よほど
> メーカー側がしっかりとした物作りを行っていないと、焼き付きに対しては改善の
> しようがない、というのは確実にあるんですよ。
>
> で、スペイン製ARISALですが、私もいくつか分析してきた経験上ではそこそこ
> 悪くは無い構成ではある、と分析してますよ。
> ただ、メッキシリンダーであるが故のピストンクリアランスの融通の利かなさはちと
> アレなのですが…

AIRSALはもう分析済みでしたか、失礼致しました(汗
シリンダーホーニングでクリアランス調整が出来ないというのは初耳です。なるほど、硬すぎて径の調整が出来ない、と言うことでしょうか。
前に焼きついたAIRSALシリンダーも、シリンダー自体はメッキが数箇所剥がれただけで比較的綺麗だったのに、ピストンは溶けてリングと合体しグチャグチャだった、なんて感じでしたね(笑


> ポートタイミングや圧縮比、その他のあれこれなんかは安価なアジア製品とは
> 異なってそれなりレベルに「きちんと」していると思いますし、排気ポートに
> 関してもセンターリブを用いているのであればまあ及第点かな、とも(汗
>
> で、画像の排気ポートでも上側一直線で弦長がボア径の90%とかありそうな
> 勢いですが、スクーターと違って低、中回転のパワーの出方をかなり無視しても
> OKなMT車エンジンならば、この位やっても別段悪くないどころか普通レベル、と
> 私は感じますね〜
>
> 50ccでエキパイ口径が30φとかあるのが2stMT車ですが、その位ピーキーに
> している上に7000〜10000rpm程度がパワーバンドでも十分街乗り出来る様に
> なってますし、それをさらにハイパワーに、となればもはやセンターリブ前提で
> ないと絶大なパワーアップは望めない、という事で(笑
>
> あ、これも実際に計測してみないと分かりませんが、リブを除いた部分の排気
> ポート弦長は、センターリブありならば最低でもボア径の80%は欲しいですね。
> 正直、それ以下だと1ポートでも実現可能ですしあまり狭いと見た目だけが
> センターリブで実際は役に立ってないどころか抵抗にしかなってない、なんて
> 話もあったりはしますので…
>
> こういうのって、本来はぱっと見のインパクトなんてどうでも良く、実際に各部を
> 採寸&分析してみないと見た目だけのハッタリだった、というのはこれまた
> アフターパーツ業界では当たり前にある事なので_| ̄|○


台湾製65cc・オートボーイ製65cc・AIRSALシリンダーと試しましたが、AIRSALはその中でも良い方かと考えています。
オートボーイのシリンダーは台湾製の安物シリンダーをポート加工してもらったものですがw
例えるならば、オートボーイの物は前に吸い込まれるような加速をし、ALRSALは荒々しくエンジンが回りながら無理矢理前に加速していく・・・・そんな感じでしょうか。
体感パワーはオートボーイとAIRSALは同じくらいに感じました。

台湾製65cc無加工は論外でした。「高回転回らねぇ!そんでもって3000rpm以下はアイドリングしねぇ!」てな感じにw


ちょっと雑談が多くなってしまいましたが、もう一度吸気系を見直してみることにします。



余談ですが・・・・このサイト、排気系とエンジンのメカニズムについては非常に詳しく書かれておりますが、吸気系についてあまり触れられていないのでは?とふと思いました。
個人的には吸気系についてももっと取り上げて欲しいところです。
「2stは吸気系を見直すと劇的に変わる」と聞いたことがあるので、そのあたりを詳しく知りたいですね。

例えば・・・・
・パワーフィルターはダメ、サーキットで高回転でしかエンジンを使わないような限定的な状況じゃないと意味が無いと言われていますが、ホント?
・純正エアクリBOXの実力は?
・直キャブ・ファンネル・パワフィル・純正BOXで一番有効なのは?
・「全天候型パワーフィルター」とあるけど、ホントに全天候で使えるの?
・吸気抵抗は無くした方がいいのか?ある程度あった方がいいのか?

などなど・・・・普段から疑問に思っていることをつらつら書いてみましたが、いかがでしょうか?

私も長文になってしまい、失礼しました。
今度結果も報告しようと思います。

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