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記事No 7119
タイトル Re: leadio100 の変速について
投稿日 : 2017/03/08(Wed) 05:17:54
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先
leadio100さんお久しぶりでございます〜
相変わらずの管理人です(汗

と、ライブDioはリード100のエンジンに換装されたのですね。
4st125cc相手ではちと荷が重かったご様子ですが…元の排気量が
大き目だとそれなりに余裕は持てるのでそれもありかなとも。


> 0発信から85km/hまでの加速は素晴らしく68ccでは味わえないものになりました。
> 処が変速が掛かった頃から加速が鈍り、ジワジワとメーター110km/hな感じです。

そして現状ですが…正直リード100ベースエンジンでそこまでいけば
上等の部類ではないでしょうか?
リード100は年式的な物に対し、エンジンはかなり前時代的な作りに
なっており、かつ腰上は100ccなりのパワーは全くもって出せては
いない上、ノーマル特性がそれなりに低中回転型特性なので、正直
Dio系の様な心地よいフィーリングを求めるのは無理があります(汗


最高速度に関しては、リヤタイヤのサイズアップはともかくとし、
ファイナルは8.445でそこまでローではありませんが、12インチを前提と
するならばグランドアクシス系が年式により10.4前後、シグナスXだと
9.743(リヤドラム車)といった感じです。

…これ、12インチならばちとハイギヤすぎるきらいもありまして、
サイズを上げたタイヤが高速域ではあまりにもパワー負けしていそう、
と私は感じてしまいました。

なおスズキ車だと

・アドレス110 7.920
・ストマジ110 8.909

12インチ二種ならばこういうのもありますが…特にアドレス110は
あまりにもノーマルでピークの出る回転数が低いので、これ位
ハイギヤじゃないとスピード出せないのでしょう(汗

という事は、リード100ベースの12インチであれば、ある程度はピーク
パワーの出る回転域を上げないといけませんし、それを原付一種並みに
した上で、チャンバーの効果もちゃんと出せる様な「排気量なり」の
腰上修正は必須でしょう。

駆動系云々の前に、私の経験上ではリード100の腰上ならばかなりの
「量」の加工修正が必要でして…丁度他の方のレスでも似た様な
事を記しましたが、排気ポートの弦長はノーマルでは28.5o、ボア径の
56%程度しかなく、これを最低限レベルの51φのボア径の70%程度まで
行くならば「弦長」で36o程度は必須になります。

ご自身にて加工されたのが「左右5oずつ」ならば限界突破しているかも、
とも思いますが、左右あわせて5oではまだ足らないかなとも。

ポートタイミングに関しては、私の実測データですが排気でBBDC87°、
掃気はBBDC64°程度なので意外とノーマルにしては速めなんですが、
圧縮比が実測では「6.0:1」程度と、カタログデータの「6.5:1」を
下回っているというオチだったので、せめて原付一種ノーマルレベルには
しないとパワーがどうこうのレベルではないエンジンでしたね…

と言いますか、2st原付二種エンジンとその用途ゆえ、どのメーカーも
排気量に対してかなりのアンダーパワーとゆるい特性を付与して
いますから、まずはそのあたりを「きちんと」改善しないといけないと
私は考えております。


なお、現状でスポルトも併用との事ですが、どれ位の領域にピーク
パワーが出ていますかね?
8000〜9000rpm程度には出ていないとちと寂しい気もしますが、それが
あまりにも低いという事であれば、エンジン腰上をもっと見直して
いかないと苦しいかなとも。


> 急坂なら80K近くで上るのに緩めの坂ならパンチがなく、70前後で上ります。
> トルクカムは、前期がたのくの字じゃないへの字タイプで、

これも妙な症状ですねえ…
トルクカム、くの字じゃないへの字とは何の事かちょっと分かりませんが
45→90°の物と45°→60°の物の事なのでしょうか??

これだと、上り坂のみで物を言うなれば後半溝60°の物の方が、最高速度
近辺の加速と最高速度は落ちても、上り坂である程度のスピードを出して
いくのであればあれば有利になります。

ただし、この場合はノーマルでもかなり長いセンタースプリングの弊害に
より、最高速度ががた落ちに近い状態にはなるでしょう。

確かリード100ってDio系とセンタースプリング寸法に互換があった
記憶があるので、ノーマルより柔らかい物を試してみるのも一つの
手法かなとも。


>プーリーは純正を高速側と低速側を少し削ってます。

こちらは、駆動系の変速比としてはリード100だと発進側の最大変速比は
かなりハイギヤ発進なのでベルトに無理が掛からない程度に改善は行って
いくべきだと思われますが、最大変速側は12インチ化とファイナルギヤの
比により、下手するとやらない方がパワー負けしなくて良いといった
可能性もありますね。

ハイスピードプーリー化は「本当に必要なのか」を見極めることも
大切で、元々原付二種だとかなりのハイスピードプーリーになっている
事も多いので、やりすぎるとデメリットにしかならない、という事で。


> これ以上(例えばウエイトを7g×6に変更)とかタイヤ径を落とす等しないと
> 高速側の加速が良くならないでしょうか?

私は仕様を拝見する限りではそうだと思いますよ。
エンジンパワーに見合ったギヤ比、変速比、タイヤ径でないとあまりにも
余裕がなくなりますし、おっしゃる通りで速度が高くなればなる程、その
デメリットというのは顕著に出てきますから。

仮に私ならノーマルの10インチに戻した上で、エンジンをきっちり見直し
100ccなりのパワーとノーマルタイヤで満足出来る加速を得る事から
始めたいですね。

さらにリード100のエンジンはかなりパワーを出しづらい傾向に
あるので、ちゃんとやれる所はやらないと、グランドアクシスの様には
適当なチューンでパワーが出る物ではない、といった点もご留意をば。


なお、WRの変更というのはあくまでセッティング手段の一つであり、
「自分のエンジンの一番美味しい回転数」にて変速を維持させるだけの
パーツにしか過ぎませんから、何gにしたらどうこう、というのは
詮無き事である、と断言します。

当然、こればかりは自分自身で自分のエンジンの一番パワーの出る
領域、という物を数値で把握していないとセッティング以前の問題に
なるので、仮にそれが分からないのであれば何も始まらない、とも
言えますのでね。


最後に、上り坂云々のくだりで気になるのが…トルクカムの劣化が
あると当然としても、一定負荷が徐々に掛かってくる様な走行状態で
あれば、プーリー本体の中央部のメタルボスの経年劣化、といった
物もかなり大きな影響があります。

これ、原付二種のプーリーは純正だと結構長持ちする設計にはなって
いますが、それでも新品を奢ったことがないのであれば一度は純正の
新品プーリーを使ってみるべきですよ。

これもエンジンと同様に、一度は自分で体験してみておかないと
中古を体感してそれでOK、というのは足かせにしかならない、と
いった点も付け加えさせて頂きますです。


ではでは、いつもながら長くなりましたが参考までにどうぞ。
管理人でした〜

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