ゅぅ@ジョルノさん毎度でございます〜 レス出来る時には可能な限りレスする管理人です(笑 では今日もいつものをば。
> フレックスホーンって内燃機屋のホーニング加工代の方が安いという、凄く高い納豆みたいなやつですね。シリンダーを何個も加工するように成長したら手を出したいツールですね。
そうです、丸い砥石がたくさん放射状に生えていて、遠心力にてシリンダーの 内壁をなぞっていく特殊なツールですね。 これ、確かに高価ではあるのですが…自身の運用するサイズのシリンダーに 適合した物は1本は持っていた方が何かと役に立ちますよ。
基本、この手のハンドツールの砥石というモノは、あくまで「シリンダー側の 内壁にこびりついたアルミのカス」をこそげ取る目的と、キズがあるとしたら 内壁側に「盛り上がった部分」のみを慣らして行くのが主目的なので、 円筒内部の真円度を維持しつつ内径を広げていく物ではない、といった点は 注意が必要です。
> 発注したのはヤマハ純正ピストンです。アプリで調べたところ TKRJ の製品とあまり値段が変わらなかったのでバイク屋で発注したら、届いたらヤマハ公表価格よりピストン周り一式でトータル8千円ほどだったのに3千円ほど上乗せされていました。ちょっと中抜きしすぎなので、今度からバイク屋数カ所電話して発注前に手数料その他金額を確認してから発注しようと思いました。
あ、発注されたのは3VRの純正品でしたか(汗 お値段が変わらないなら純正の方が良いですし…ただ純正品のオーバー サイズピストンはすでに廃盤なので、そういった場合にはTKRJを選んで みるのも面白いでしょうね。
と、バイク屋さんでの純正部品のお値段は…ヤマハが公表している値段は バイク屋さんで直に発注すればそれがお客相手の値段になるのですが、 8000円に対して3000円も乗せるのはちとやりすぎかなとも。
通販系の純正部品でもよく乗せて1割強ですから…ちょっと残念ですが そういうお店では純正部品の世話にはならない方が良いでしょうね(泣
> 既に内燃機屋に現物送ってしまったので今手元で確認できませんが、こちら写真の通りほぼほぼ同じ位置にストッパーピン付いていますので、特に問題なさそうです。
ピストン画像拝見しましたが、以前の物と変わっていない様ですから リング合口ピンの位置もそのままいけると思いますよ。 ただ、ピン上寸法が若干異なるのとかも以前と同じみたいなので、 流用にあたってはそういった所の考慮も必要です。
> 海外のサイトでパーツリストのPDF公開しちゃってるところありますよね。 > せめて在庫だけでもオフィシャルで公開してくれれば良いんですけどねぇ。
ヤマハがかなり良心的というのは大きいと思いますが…こればっかりは 本来ならばパーツリストを購入するのが筋という物なので、あんまり サービスしまくってもダメだと私は考えてますよ。
特にホンダはこのあたりがかなり厳しい印象は昔から変わりませんが、 私からすれば品番等がタダである程度見られるだけでも幸せだと思います(笑
> 一社はだいたい5/100辺りを狙って出すと言っていました。
ピストンクリアランスですが、これはベターなところと言いますか あまりにも変な数値ではないところを狙った数値なのでしょう。
しかし、純正品のオーバーサイズを入れる為のボーリングならともかく、 社外品相手ではそれでは一筋縄では行かない事が大半ですね。
熱膨張率もありますが、一番問題になるのはピストンを真横から見ての 上の方の「前後幅」と下の方の「前後幅」の寸法の違いにあります。
当然、ピストンというモノはトップ部分の方が熱に晒されやすく、 熱膨張は大きくなるので、上の方と下の方を比較すれば上の方が 下の方に比べて前後長は短くなっている、すなわち細くなっているのが 基本になっています。
これが仮に…40φの純正ノーマルピストンだと、
上=39.650o 下=39.950o
とかになってたりしますが。
下側に関してはこことシリンダー内径の差異がピストンクリアランスに なるので、シリンダー側内径が40.00φだとすればピストンクリアランスは 「0.05o」すなわち5/100となっていますね。
で、上の方は下の方よりも細い物ですが、これだとその寸法差は0.3o程 ありますが、40φで純正材質だとおおむねこの位の寸法差異が付けられて いても普通のレベルなんですよ。
大切なのがこの数値なんですが…仮に上の方が39.750oなのであれば それだけ熱膨張に対する余裕が小さくなる為に、ピストンクリアランスの 調整としては5/100ではなくもうちょっと大きめにしないと不味いのです。
かつ、これが40φではなく50φのピストンだとして、同じく上下の 前後幅寸法差が0.3oあるとすれば…ピストンそのものの径が大きいので 寸法差が0.3oあれば40φピストンと同じだけの余裕がある、と 言う訳には行きません。
このあたりこそがピストンプロフィール、形状等を加味した上でかつ 熱膨張の具合等を考慮した「設計」が必要な面であり、前述の様に 内燃機屋さんの意見の一つの「5/100で合わせる」といった手法が ベターではなくなってくる最大の理由でもあります。
実際、過去に知人がそんな事一切考えず、上の方と下の方の寸法差が 小さく寸胴気味なピストンをおまかせの5/100にしたら一発でぶっ壊れた、 なんて事もありましたしね(笑
このあたりはさすがに私も企業秘密の面があるのであまり詳しくは コツをご説明する訳にはいきませんが、ピストンクリアランスという モノはそういった点も加味するのが内燃機として当然の分析には なっている、といった点を覚えておかれると宜しいかと思いますよ。
なお、このあたりの私が述べた点を、内燃機屋さんの全てがノウハウと して持っている訳ではないのが現実ですから、数値で決め打ちと いうのはまず通用しないレベルである、といった事も記しておきますね。
> これまた絶望してる最中なのですが、3VR ピストンが届いたところ、シリンダーに入れてみて、シクネスゲージで測ってみたところ、0.13〜0.14mmで入ってしまいました。涙 > オーバーサイズピストンを買えばよかったです。台湾ピストンでも同じくらいのクリアランスでした。これでも抱き付いていたというのはそれだけ膨張率が大きかったのですね。
うむむ…新品のピストンを社外50φに入れた上でシクネスが0.14oで はまってしまったのでしょうか? さすがにそれはちとガバガバすぎかと思いますが…個人的経験では そんな50φ社外品は見た事は無いのですが、いつもながらのセリフに なってしまいますが、社外品なんてそんなものかな、と言うしか 言葉がありませんよ_| ̄|○
これも先立ってシリンダー内径を計測してみるのが本来ならば先決では あるのですが…流用ってのはそういう物ですから(泣
なお、一応の計測方法としてはですね、シリンダーってのはそれだけ ボア径が大きいとスリーブ部分はかなりぺらぺらでしょうから、ピストンを 入れて簡易的にクリアランスを見る場合には、内径寸法のおかしくなって いる可能性の高いシリンダーの下側ではなく、「シリンダー上側から ピストンを逆さまに入れ、スカートの末端をシリンダー上面から10o程度 下げた上で、スカートの前後両側のクリアランスを計測する」といった 手法が一番確実です。
シリンダー下側のスリーブだとガバガバに広がっていたりする事も多いので、 肉が厚く、かつ寸法変化の小さいシリンダー内径の箇所を狙ってピストンを 入れて計測しないとかなりアテが外れる、といった点にはご注意下さいな。
> もう今回は1,2ヶ月予算をかけられないので、とりあえずは正確なサイズを測定してもらって、ホーニングに意味があるようならしてもらって、プラスダメ元で表面加工だけしてもらって、来月以降オーバーサイズピストンを買ってボーリングしてもらおうかなと考えています。シクネスゲージでそんなに入ってしまうなんてクリアランス広すぎですよね?
ピストンクリアランスの大小については…さすがに簡易的にでも14/100も クリアランスがあると焼き付かせる方が難しいレベルなのですが。 ピストンの表面を見る限り、完全にがっつりと逝っているワケでは 無さそうなので、それだけクリアランスがあっても冷却が足らないか オイル潤滑効率が悪いか、といった可能性はありそうですね。
そもそも、ノーマルの1.6倍の排気量なら冷却ってのは当然のごとく 追いつかない、というのはお分かりかと思いますよ(汗
で、こういうのはやはりシリンダー内径とピストン側をきちんと測り、 その上でクリアランス数値を出さないと簡易計測ではどうしても 納得は行かないでしょう。
内燃機屋さんがシリンダー内径を測る場合には、上中下の3箇所では 計測するはずなので、その3点の内径数値と、ピストンの上の方やら 下の方やらの数値を伺えば納得も行くかなとも。 ただし、前述の様にノウハウの少ない内燃機屋さんだとピストンの 上の方の寸法は元々測ってない事もあるのでその点は注意です。
> オクで出てる5千円くらいのミツトヨのシリンダーゲージでも大丈夫ということですかね?マイクロメーターとかシリンダーゲージとかちゃんとしたやつは4,5万くらいするイメージで手出せないな〜というイメージでした。
これは使ってみないと分かりませんが、一流品の中古でOKですよ。 かくいう私もさすがにシリンダーゲージは中古ですし、基準器と いった寸法指標となる物体を用いたりして誤差が無い様にした上で 計測機器として運用はしていますしね。
サイズとしては35〜60φ用を持っていれば原付一種&二種レベルの シリンダーであればまず問題無いのと、基準値を出す為には 同様寸法が測れるマイクロメーターも必須ですが、これもそこまで 高額ではないですし他に汎用製があるのでひとつ買いましょう(汗
使い方にはそれなりにはコツが要りますが、こればっかりは情報と して知っていても実際にやってみないと分かりづらいものですから、 計測機器というのは慣れも必要な為、タコメーターではありませんが 可能な限り早い時期から手に取っておく方が絶対にプラスには なりますので、ね。
> ちなみに、メスシリンダーは買っていて、一度燃焼室容積を測ろうとしたりしていたのですが、ピストントップがシリンダーヘッドから中途半端に突き出していて、頓挫していました。シリンダー自体も組み付け時と同じトルクで固定しないと高さにズレが出ると思い、ヘッドの厚み分短いボルトが用意できていなかったため、まだキチンとした容積は測れていません。ヘッド単体なら測れるんですけどね。
これは文面から拝見するに、「ピストントップ部分の容積」を計測して みようとした感じですが…腰下に組んだ状態ではピストントップ部分は 大抵はシリンダー上面から突出するのでそれでは計測出来ません。
これは当サイト内にもコツを記してあるのでそっちをご覧下さいな。
http://cgi.neginoleader.com/scooter_tuning/scooter_tuning43/scooter_tuning43.html
「スクーター改造」内の「2ストエンジンの「圧縮比」についての一考 補足編」に記述しているのでご一読をば。
ピストン単体をシリンダーに入れ、シリンダー上面に透明板をくっつけて 液体を注入し、その量と計算でトップ容積を求めますね。 これもコツは要りますが…3VRならばオマケの記述でトップ容積を記して いますんでそれを参照しても良いでしょう。
ちなみに、シリンダー自体をケースに固定した場合のベースガスケットの 潰れ具合を考慮されているかと思いますが、私はこれはほとんど 加味していないですよ。 いっても0.1o程度なので、正直それだけの数値をマイナスしておけば 致命的な誤差にはなりませんし、他の箇所の容積測定を間違ってしまう 方がはるかに計算誤差になるので、そこはとりあえず気にしなくてOKです。
> ところで管理人さんは容積測定の時は液体は何を使っていますか?自分は2ストオイルにシャバシャバになりすぎない程度にガソリンで割っているのですが、緩いと密封用のグリスをとかしてしまったり漏れたりするし、濃いと注射器で吸いづらいし出しづらいしで。
これも前述のコンテンツに記述があると思いますが、私は古くなって 茶色になったブレーキフルードを計測用の液体としています。
その特性上気泡が出来づらく、粘度もまあまあなので容積計測には 向いていますし、新品だと透明で分かりづらいのであえて捨てる様な 色の付いたモノを使っていますね。
後、こういったところの計測は「注入」が目的なのでメスシリンダーは 不要でして、「注射器に最初に10cc(仮)入れておき、注入後に何cc残ったか」で 判断するのが一番正確ですよ。
これらに加え、後は前述の様な「ピストンの肩落ち値」を計測しておけば 全て計算で圧縮比は簡単に出せるので、「測定の手間」さえ惜しまなければ それなりのしっかりした計算結果が出せますので…
…またはっきり言いますが圧力信者の人だとこれが面倒臭いか分からないかの どっちかだろう、と私は割り切っているので正直アテにするレベルですら ありません、というのは改めて記しておきます。
> ありゃそうなんですね。なかなか難しいですね。ホンダ用で探してみます。
ヘッドガスケットですが、ヘッドボルトPCDはDio系とリード90系は同一に なっているので、社外品で探すならそのあたりをアテにすると良いでしょう。 が、社外品ってヘッドガスケットの金属材質がうんこレベルなのもあり、 銅ガスケットとかだと最初から目一杯圧縮されきっていて、ヘッドボルトを 締めても潰れる余力が全く無い、というガスケットの意味すら成していない 物もあるので過信は禁物ですよ(笑
ではでは、今回もあれこれと記しましたが、計測に関してはコンテンツの方も 熟読される事をお奨めしておきますね。 管理人でした〜
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