鯛イカさん毎度でございます〜
さてさて、トルクカムの方は無事に交換された様で何よりですよ。 と、仕様等を記されてますので個人的にちょっとだけアドバイスとか 記しますんで参考までにどうぞ。
> 96年式Dio ZXにデイトナデジタルCDI、マロッシのプーリー、センタースプリング > (プーリーに付属)、ベルトを変えていますが約63km/h?ぐらいしか出ず、4stの > JOGにも離される悲しい状態です。
エンジンは規制前のライブDio-ZXでCDIとプーリー等の変更なのですね。 ただ、4stスクーターに離されるとはちと悲しいです(泣 …今の時代、エンジンがZXグレードでは無いといったパターンもあるには あるかと思いますが、ここではそれは間違いないといった前提で記しますね。
えっと…まずCDIはデイトナデジタルという事はパワーアドバンスの赤いのだと 思われますが、これはノーマルでピークパワーの出る7000rpmあたりでは BTDC18°位まで進角しており多少のパワー感は得られるのですが…
残念ながら点火そのものにかなりバラツキがあり、あまり安定しているとは 言えないので正直、高回転になればなる程おかしくなってきます。 私は市販品CDIのほぼ全てを計測しましたがこのCDIダントツで不安定です(泣
なのでそれなりのエンジン回転数を使いたいのであればあまりお奨めは 出来ないといった点を記しておきますね。
> ならば加速でと強化クラッチをつけてみたところ、トルクカムと強化クラッチをつける > 前は0発進時に10km/hぐらいから変速開始していた感じですが、今は後輪が動き始めた > と同時ぐらいに変速が開始してそのままパワー感なくスルスルと速度が上がっていくような感じとなってしまいました。(4stスクーターみたい)
クラッチシューそのものを軽い物にされたのであれば、クラッチイン 回転数、すなわちリヤタイヤが動き出す回転数がノーマルよりも高く なるので、あまりにも高すぎない限りはそれなりの0発進加速の良さを 得る事が出来ますね。
なお、フルノーマルの正常な状態ならばクラッチイン回転数はおおむね 4000rpm弱あたりになるので、ノーマルエンジン相手であればクラッチイン 回転数を上げるとしても〜5000rpm程度が上限でしょう。
これを超えると、多少体感されている様ですが「変速が始まる前」に クラッチインが始まってしまって鋭いスタートが出来なくなります。 (補足ですがノーマルだと変速開始するのはメーター読み15km/h辺りです)
> 元々ウエイトローラーのセッティング(現在7.5g×3、8.0g×3)もうまくできていない > ようでなかなか難しいです。(一度に複数変更はダメとわかっているのに..)
こちらも前述のクラッチと合わせてのアドバイスなのですが、はっきり 申しますがエンジンがノーマルとはいえ、「変速回転数」を変えてしまう WRの交換やセンタースプリングの交換を行う場合には、エンジン回転数を はっきり認識出来るタコメーターが無いとダメです。
これは私、大抵の方には最初にアドバイスするのですがタコメーターを 装着する時期が遅れれば遅れるほど、何故最初から付けてなかったんだと 後悔する事間違いなしなので。
2stスクーターの基本と言うものは、まずエンジンが2stですから4stの様に 右肩上がりに回転数に比例してパワーが増大するのではなく、ライブDio系 ノーマルならば7000rpmあたりが一番美味しい最大パワーを発揮する、と いった仕様になっており、その領域を「いかに長く維持して加速するか」が 最大のポイントになります。 これこそが2stスクーターが「一定回転変速」を旨とすべき理由です。
なので、現在WRやセンタースプリングまで交換されていると、もしかすると 一番美味しいピークパワーの出る7000rpm辺りからかなり外れたところで 加速させている可能性も0ではありません。
これも、個体差やメンテ具合によってはピークが一律7000rpm近辺とも 言えないので、セッティング以前に何か調整をする段階でもタコメーターが 無いと何も進んでいかない、とは断言させて頂きますね。 タコなしだとはっきり言って時間の無駄に近いので…
> 目指せ70km/hとGダッシュ用ドリブンフェイスも密かに狙っているところです。
なるほど、最高速度はメーター読みの70km/hを目標とされているのですね。 ならば…これまた夢を壊す様で申し訳ありませんが、最高速度を無駄なく 伸ばす、といった目的ならばジョルノクレアトルクカムの採用は逆効果に なってしまいます。
難しいので詳細は割愛しますが、ノーマルのトルクカムというモノは 最高速度を無駄なく伸ばす、といった意味合いではコレに勝るものは無く クレアカムの場合だと、センタースプリングをクレアの物にしても ノーマルトルクカム+クレアセンタースプリングより最高速度は確実に 落ちますし、一番不味いのが「最高速度近辺の加速」が低下する事です。
今使われているマロッシのセンタースプリングは確かノーマルよりは 柔らかい物だったかと記憶しておりますが、クレアカム採用の場合には 絶対にクレアセンタースプリングとのセットが必須になりますね。
なお、Gダッシュドリブンに関してはピン位置の違いを狙われていると 思いますが、これはあくまで駆動系のセットによる多少の余裕を見越した ものであり、これをくっつけたからといって変速比が小さくなる訳では ありません。
短いGダッシュのベルトを併用するとかであれば、無理の掛からない様に Gダッシュドリブンもアリですが…ハイスピードプーリーを用いているとしても ライブDio-ZXのノーマルベルト&駆動系構成ってそんなに余裕が無い物でも ありませんから、購入コストの面を鑑みると期待はずれの可能性もある、と いった点はご留意下さいな。
最後に、これを言っては始まらないかもしれませんが規制前ライブDio-ZXの 新車状態であれば、CDIでの回転リミッターさえなければ何もせずとも 70km/h程度までは出る物だったりします。
なので、現状で鯛イカさんが最高速が出ない、と実感されているのであれば エンジン回転数があまり高くならないから速度が出ないのか、もしくは 8500rpmとかのオーバーレブまで到達しているのに速度が出ていないのかを まず最初に判断しないと、これからの方向性を決める事が出来ないでしょう。
だからこそ、ノーマル準拠の速度が出ていないといった要因を判断する場合、 タコメーターが無いと始まらない、という事ですね。
ではでは、長くなってしまいましたがツッコミどころあれば遠慮なく ご指摘下さいな。 管理人でした〜
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