なべさん毎度でございます〜 …夢も希望も無いアドバイスになりがちではありますが早速 今回もレスをば(汗
> 外周で、ノーマル(4JP)が798mmとなる測り方で、810あります。KN規格のロングがこの程度と聞いた事あるのですが、迷って安く買えた方にしました。
ベルト基準は4JPという事ですが、4JPであればもっと短くありませんかね? 外周長は7〜8oくらい長い様な気がしますが… が、その基準として現在が外周長810oのベルトとなれば…ここから 7o程度短いとしても803oですが、正直これは長すぎですね。
これ、基本的に横型系JOGってベルト長はノーマルでもかなり長すぎる 傾向にありまして、純正でも長めなのが3WFとかですが、それ以上に 長いと何もメリットが出ず、逆にデメリットしか生まないんですよ。
仮に、3YJ駆動系構成において810oのベルトを放り込んだ場合、幅が 同じであればドライブ側ベルトかかり径は変わらず、ドリブン側ベルト かかり径はかなり増大してしまいますが…現状だとドリブンのお皿から ベルトがはみ出ているのではないでしょうか?
この場合、見た目だけはローギヤ発進にはなっていそうに見えますが、 実際にはベルトがセットされた状態ですでにトルクカムが閉じきっており、 詳細は割愛しますがこの状態だと真っ当な動作は行えなくなって しまうので絶対にやめた方が良いでしょう。
発進時の変速比をローに振りたい、といったイメージでベルトを長く する方は多々おられますが、3YKプーリーと細いボスの併用であれば、 ドライブ側ベルトかかり径はもっともっと小さくしてもまだ余裕は 出ますし、ファイナルギヤがハイギヤ傾向なのであればプーリー& ドリブンでの変速比はノーマルよりローでも良い位なので。
> 細ボスは長いので加工しようか迷いましたが、フェイス側シムを抜いて、4JP純正のシムをランププレートの裏に入れました。
なおボス長ですが、本来の3YJセットであればボスが38o、シムは 0.8oとなっているはずですがこれでもまだ発進側へ振る余裕は ありますが…このあたりは変速比の概念が頭に入っていないので あれば、下手にいじくらないほうが絶対良いです。
そもそも、2stヤマハスクーターの駆動系というのはかなり出来の良い バランスになっているモノが多いので、下手を打つとノーマルよりも 特性がおかしくなる事の方が多いですよ。
3YJプーリーとフェイスを使いたいのであれば、ベルトも3KJとかで セットし、ボスとシムもとりあえずはノーマルの3YJ、3YK1〜3型等に セットされている「純正構成」で始めないと文字通り何も始まって 行きませんのでね…
なお4JP純正のシムをランプ裏にという事であれば0.8oですからそれは 3YJと同じですが、ボスの長さはいくつかにもよりけりです。
なお「長いので加工…」とありますが、何故それが長すぎると判断して 行かれたのか、というのもポイントですね。 これ、仮にボスが38oだったとすればシム0.8oを抜いてもトータル ボス長は38oのままですが、世の中には同じ細いボスでも37mmの 寸法を持つ物もあるので、シムをランプ裏に移動させたからと いって、それがダイレクトに擬似ハイスピードプーリー化に なっているとは限らないですし。
せめて、ドライブ側を何回転回すとドリブン側が1回転するのか、と いった簡単な発進時の変速比程度は確認して変更を行って行きたい ところです。
> マジックの残りを見ると、外周から2mm程度のところまで使えていました。
これはですね、スクーターの駆動系というモノはホンダ車を除き、 アクセルを戻した瞬間には一気にシフトアップ、すなわち変速が 進んでしまうものなので、ヤマハの場合だと最高速時点での変速状態から アクセルをOFFにした場合、実際に使いきっていなかった部分までベルトは 一気に上がっていきマジック線が消えるので、実際の参考には なりにくいんですよ。
そもそも、前述の様にベルトが思いっきり長い場合だと、プーリー側では 最大変速時に「ベルトかかり径」が大きくとも、ドリブン側ではベルトが 長すぎるせいでベルトかかり径が小さくならず、全然ハイギヤードには なっていない、という事例が多々あります。
実際、これはJOG系のノーマルでも多々起こっていることなので、だからこそ 純正でもベルトが長すぎる傾向である、というカラクリなんですよね… 個人的には、ですが駆動系パーツが純正流用の範囲なのであれば、800oを 超えるベルトなんて使う意味は全く無い、と分析しておりますよ。
> センタースプリングは、購入時から付いていたもので、バラしていませんが、パッと見純正っぽいです。色はほぼ無く錆び気味です。
4LVのノーマルであれば「90501-383E5」のはずで、3YK型JOG-ZRと 同じなのでとりあえずこれで問題は無いでしょう。 色的にはオレンジのペンキが付いている、といった感じですが今時では 外見の判断は難しいかもしれませんね。
> 買ったのはタイプ2もどき、というか、フレームはタイプ2なんでアプリオもどきなんですが(笑)、クラッチは何故か3枚シューが入ってました。確か3YJと書いてあったようなので、3FCだと思います。今度開けた時確認します。
え?クラッチシュー自体は3枚で3YJ刻印なのでしょうか? 前述した3YJプーリーもそうなんですが…これらが元々入っていたので あればエンジンそのものはアプリオやタイプ2では無いと思いますよ。
とはいっても、シリンダーが3YJなのであれば7ps系エンジンでは ありますが…駆動系との整合性を見る限りでは3YK1〜6型の JOG-ZもしくはスーパーJOG-Zでは無いでしょうかね。
とはいえヤマハ系は3KJからリモコンJOG前までのタイプならば腰下の 設計は全て同じと言っても良いので別に問題はありませんが、 やるならやるできちんとどの車種かのフルノーマル構成というモノを 形作らないといけません。
「基準」となるノーマル構成の性能すら分からないのに、それ以上に スピードを出したりフィーリングを良くしたりする事は絶対に 不可能です、と断言しても良いので。
> 4JP8は3AAなんですね。もう1台4JP7もあるんですが。
トルクカムですが、これはちょっと特殊なモノは除き、基本的には 3AAタイプと3FCタイプの二種類が基本だとお考え下さいな。 5SUとかもあるにはありますが…これはその両者の中間あたりの 特性なんですが高速域のスムーズさに関しては3FCに勝てないです。
なお、トルクカムはプーリーとの組み合わせが大切なので、3YJの プーリーを使うならば3FCトルクカムが大安定です。 …と言いますか、これ以上にベターな組み合わせは純正ノーマル限定では 存在しないと私は割り切っておりますよ。
> これは行っていないです。 > やはり失敗ですよね。 > それで、予算も既にかなりオーバーしていまして、3YKシリンダーはなかなか手に入らない事もあり、何とか修正したいのですが、というかダメもとでやってみる気ではあるのですが、何か良い手はないでしょうか? > 次回加工というのは、「新しいシリンダーを手に入れて」という事ですよね。
排気ポートですが、これは内壁側は手を触れずに出口だけ拡大した、と いう事なのですね。 …残念ですが、そうなると正直どうしようもありません。 「やりすぎ」になってしまっていると元に戻すのは不可能です。
一度削り落としてしまった物を盛るのは不可能ですし、排気ポートは 内部通路は高温の為、耐熱パテ程度では持ってもあっさり剥がれ飛んで しまいますし、鋳鉄に対して難易度の高い溶接肉盛りを行うとしても、 それだけの量を盛るとなるとシリンダー内壁が歪んでしまって絶対に 使い物にならないです。
なので、こういった場合には違うベースシリンダーを用いてやり直しを 行うほか手立てがありませんね…
まだ肝心要のところを削っていなかったり、足らないと言うのであれば アドバイスも出来ますが、やってはいけないところをやってしまって おられるのでは私も残念ながら解決策は提示出来ませんので(泣
いくら構造がシンプルだとしても、なべさんのおやりになっている事は 内燃機関のパーツを加工しているのですから、見た目程簡単では ありません、といった点はご留意下さいな。
>予算も既にかなりオーバーしていまして
ご予算に関しては人それぞれではありますが、厳しい状態なのであれば 何故、しっかりベターにパワーアップ出来る加工手法等をある程度でも お勉強してから自分のエンジン加工に取り組まれなかったのでしょうか?
もちろん何事もやってみなければ経験になりませんが、間違った手法と いうモノはいくら経験しても実になりにくく徒労になるだけなので、 これだけ情報の氾濫している現代なのですから、そのあたりはもう少し 慎重になった方が宜しいかと私は思います。 (だからこそ間違った手法も蔓延する訳ではありますが…)
手前味噌ですが、手を入れる前に私にでも少しご相談頂ければ何かの アドバイスも出来たかな、とも。
>3YKシリンダーはなかなか手に入らない事もあり
後、加工ベースとなるシリンダーですが、これは絶対に3YJシリンダーで 無ければいけないという事はありませんよ。 別に3KJシリンダーでも4JPシリンダーでも装着は可能ですから。 (※ただし排ガス規制後のモデルの物はイマイチですが)
これらの違いは、一番修正のしづらい掃気ポートタイミングが違って いる点が大きく、加工しやすい排気ポートは差があっても大した問題には ならないんですよ。
排気タイミングさえ加工修正すれば、ノーマル風味エンジン&ヤマハ系の さして効率の良く無い掃気ポートタイミングが数°程度違っていても、 そこまで絶対的なパワー差は出ませんので。
それを出すならば掃気ポートタイミングの適正化と修正、かつヘッドでの 圧縮比の調整が必須となるので最初からそこまで考慮しなくとも 良いですからね。
まだそのあたりのシリンダーであれば、3YJシリンダーよりは手に入りやすいと 思いますから加工前提ならばそれでも良いでしょう。
とまあ、解決策にならずに申し訳ありませんが。 切削加工というモノはやりすぎたら元には戻せない、というのが鉄則である、 といった点はお忘れなき様に、という事で… 管理人でした〜
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