なべさん毎度です〜 最近レス遅れ気味で申し訳無いです。
> 他のブログ管理人さんの指摘もあり、ノーマルギアに戻してみました。 > ハイギアの確認もしてみましたが、クラッチアウターが、9回転と3/4ほど回ったので、ギア比は合ってるかと思います。
なるほど、ギヤをノーマルの11.076に戻されたのですね。 かつ、ハイギヤの実回転数が9.75回転程度だったのであれば減速比は 計算上との数値差は誤差の範囲、という事でおかしくないでしょう。
> できる限りノーマルの状態にしてみましたが、7500rpm、70km/hであまり変わりません。5000rpmくらいで、失火したような回転不良が出ます。それを越すと割とスムーズなのですが、フルスロットルしていても、たまに回転が落ちる時があります。ノーマルじゃないところといえば、社外のエアフィルターと、エアクリのダクト(3KJ)、シリンダーガスケットが輸入もの(寸法合わせ済)くらいです。
うーん、これは駆動系構成にもよりますが、7000rpm当たりの変速であれば 最大変速後にどこまでオーバーレブが伸びるか、になりますが… ノーマル駆動系の変速比&減速比でMAX7500rpm、というのはいささか低いです。
これ、エンジンそのもののセッティングでエンジン自体にあまりパワーが出ては いない感じも見受けられますよ。 社外のフィルターというのも気になりますが、アクセル全開加速状態にて途中で 失速ではなく失火するのは明らかに駆動系ではなくエンジン側に不備があるかとも。
> 80km/hを超える最高速を出している方々は、殆どがポート加工で高回転トルクを稼いで達成されているようですね。
これ、トルクと言いますかパワーですね。 2stスクーターである以上、最大トルクが出せる回転領域をきちんと維持して 変速させるのが鉄則ですが、最大変速直後に80km/hも出そうとすれば 変速回転数は8000rpmオーバーのエンジン特性が必要になります。
とはいってもノーマルマフラーベースでもその位なら充分に付与出来る特性では あるので、排気タイミングをBBDC90 〜93°あたりまで速めれば実際には そこまで難しい事ではありません。
ただし、排気ポートが「上」に上がった分、圧縮比が下がるのでその補正は 絶対に行ってやらねばなりませんね。 あ、これは圧縮圧力とかいう意味不明な指標ではなくちゃんとした「比」なのは 言うまでもありませんが。
後、これは余談ではありますが… レーサーではありますが2st50ccノーマルエンジンレーサーのFNマシンであれば、 吸排気フルノーマルかつ駆動系のチョイスだけでも実測で80km/h程度出すのは 難しい事では無いです。
FNレーサーとはいえピークが出せるのは、シリンダーを選別しても7200〜 7300rpm程度ですが、その状態でも変速終了時にはGPSロガーの計測で 75km/h程度は出ているので、ストレートが長ければもっと出るんですよね。
これも、一番美味しくピークパワーの出ている領域を上手いこと維持したまま 加速しているからこそその数値が出せる訳でして、当然ですがエンジン自体も 無加工、無改造ですがやろうと思えばやれる、という意味で参考までにどうぞ。
> ノーマルの最大出力が、7000rpmらしいので、ハイギアで7000rpm回ったのでよしとすべきところでしょうが、
これはあくまで一般的なノーマルエンジンのメーカー指標値であり、マフラーの 当たり外れや腰上の微細な寸法差等により、200rpm〜前後は変わりますよ。 こればかりは自分のエンジンの一番美味しいところ、というのを自分で判断して いくしか手が無いので、こういう所では微細なWR調整、すなわち100rpm単位での 変速回転数の調整が必須になってくるんですよ。
なお、ハイギヤ状態だと仮に7000rpm変速でも、最大変速後にエンジン回転数が 一切上がらない、というのであればそれは真っ当なセットとは言えません。 一般的には最大変速後には、多少はオーバーレブで延びていく領域はあって しかるべきなので、7000rpm変速で加速し速度の伸びが止まっても7000rpmの まま、という事であれば完全にエンジンパワーが変速比&ギヤ比に負けていますね。 良しとすべきではなく、私ならばこれはアンダーパワーだ、と判断しますよ。
私は最大変速後にはほとんどオーバーレブを持たせたくない作り方が好みでは ありますが、こういう手法は色々とギリギリになるので一般的ではない、と いった点はご留意をば。
そもそも、2stエンジンである以上、ピークパワーを過ぎてパワーダウンするだけの 領域まで無理矢理使って速度を出していく、なんて私は嫌いなので(笑
>速度が増えていないのでベルトかクラッチが滑っているのか?ウエイトローラーが軽いのか?(6g)
ベルトが滑るというのは一般的には最大変速状態で、かつエンジンパワーが 凄まじくあってトルクカムがベルトを挟む力が足らない、といった状態でしか 起こりえないのでその可能性は絶対に無い、と断言しても良いです。 加速中にスリップロスがある場合には明らかに変速(加速)具合に現れますしね。
クラッチシューに関しても、完全にクラッチミートした後はかなりの低速になるまで クラッチシューにかかる遠心力がクラッチが切れる程には落ち込まないので、 これも高速回転中のシューが滑ってロス、なんて事はまずありえないです。
WRに関しては、これは軽いだの重いだのは正直どうでも良いんですよ。 重量比較は全く同一の仕様の車両同士を比較する時にだけしか役に立ちませんし、 WRの重さがどうであれ、「自分のエンジンの一番美味しい領域」をきっちり 掴んで変速させられる重量であれば、1gだろうが10gだろうが関係ありません。
で、これまた言葉が悪いですが、何かしらの性能が出ない要因をどこかに求めるのは 決して悪い事ではありませんが、駆動系の構成が本当にノーマルであり、かつ 経年劣化していないのであればそれは駆動系パーツが悪いのでは無いんですよ。 エンジンパワーがノーマル新車状態に比べかなり落ちてきている、といった点こそ 注目していくべきでは、と私は感じますけれどね。
ではでは。今回はこの辺りで失礼します。 管理人でした〜
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