メタボ鯖さん初めまして。 当HP管理人のねぎのリーダーです。 もはやマニアックな2stスクーターの世界にようこそです。
> 数年前にカブから青メタAF24タクトに乗り換えてシンプルで奥深い2ストワールドにどっぷりハマってます(汗
カブからタクトへの乗り換えとはなかなか渋いですね。 AF24となればかなり古い車種になりますが、縦型エンジンとしては なかなか旨味があるので面白いと思いますよ〜
> 先日サーキットでジムカーナ体験に参加したのですが峠であまり気にならなかったチャンバーの接地で右旋回がまともにできなかったのです。 > そこでどうせ七千円の安物チャンバーだしとぶったぎってねぎのリーダーさんのGダッシュみたいにファンの吸気口の上を通るレイアウトにしてみました。 > > するとまともに加速しなくなり最高速は80から70程度まで落ち込みました。
なるほど、ジムカーナとはなかなか楽しそうな事を行われてますね。 低速ターンだと10インチタイヤがメリットになる事もありますし、これはこれで なかなか手強くて私も好きですよ〜 (たまーにジムカーナ走行会行きます)
が、おっしゃる通り街乗り&峠レベルでは気にならないバンク角の問題は こういったシチュエーションではどうしても出てくるかと思います。 AF05、18E系縦型エンジンはチャンバーの取り廻し設計がおかしい場合、 簡単に接地させてしまうので…
スポーツ指向のメーカーであればエキパイ〜ダイバー部分までを上手い事 処理して擦りにくい様にしているものなのですが、近年の激安品に対しては そういうのは求めてはいけません(汗 私も過去にいくつか見た事ありますが、真っ直ぐ走る事しか考えて無(略
> その後あれやこれやと試してみてもダメで途方にくれてたところ試走中に ダイバージェットの溶接の一部がポロっと落ちて爆音と共に猛加速。エンジン切ってすごすごと帰宅するはめに(汗 > > これは排圧高すぎかなと思い現在対応策を検討中なのですが、やはり出口径などを太くするぐらいしかパワーバンドをあまり変えずに排圧を下げる方法はないのでしょうか?
元のチャンバーの形状がはっきり分からないので憶測ですが… アマゾンで見る限り、これ数年前から安く出回っているモノですよね。
なお私、これをノーマルエンジンにくっつけてちょっとセットした経験は あるのですが…はっきり言うとこんなもん使う位ならノーマルマフラー前提で 中身をいじったほうがはるかに使いやすくてパワー出せる、と断言しても 良い感じでした。
私もチャンバーの専門職では無いので分かる限りの分析ですが、チャンバーの 設計も無茶苦茶で、まず50ccで使うには膨張室の径が太すぎ、容量が 小さいどころか大きすぎてまともなパワーを出せていません。 確かこれ100φ近くあったと記憶しています。
エキパイが長い為にそこそこ高回転にパワーバンドはズレますが、ダイバーの 開きがあまりにも急角度で極端な為、パワーバンドは狭く立ち上がりも 極端です。
コンバーあたりははまあ許容範囲かもと…こちらも膨張室からの角度が あまりに極端な上、テールパイプがユーロだと余計にロスになりはちゃめちゃな 特性になるはずですね。
全体の長さでパワーバンド発生回転領域をある程度決めているだけ、という チャンバー設計であろう、というのが見て取れますという事で。
なので、このチャンバーのエキパイ部を切って「上回し」にした場合、50o位は エキパイが短くなると思いますから、それだけでも1000rpmとは言わず パワーバンドが上に「ズレ」るはずですね、という分析です(汗
排圧が云々の前に、各部をきちんと現実的な寸法とし、目的とする パワー特性を付与するのがまず基本かな、と私は考えますよ〜
>パワーバンドをあまり変えずに排圧を下げる方法はないのでしょうか?
で、こちらですが「特性を換えず排圧を下げる」となればおっしゃる通り テールパイプやサイレンサー内径を上げる位しか手段はありませんが… 反射派の発生を鑑みた場合、意外とテールパイプ部の径って排気量に 対して決まってくるものなので、50ccスクーターならばそれに見合った サイズがある、という感じなんですよ。
むしろ私はこのチャンバーだと言葉がおかしいかもしれませんが「抜けすぎて」 いると考えます。 (※排圧程度で溶接部が吹っ飛ぶ事はまず無いでしょう)
これだけダイバーが長く急角度で、かつ膨張室が太いと回転数に見合った 反射派がシリンダー内へ効率よく戻るのはかなり大きな排気量が無いと まともに作用しないなあ、とも…
一応、私もこの手のチャンバーで実走した事はあるのですが、うるさいのと パワーバンドに入ってもいまいち加速しない為どうにもこうにも…といった 感じでしたよ(泣
> これでパワーバンドが体感で8500〜9500ぐらいです。
仕様を拝見しましたが、排気タイミングがノーマルレベルである前提で、 チャンバー特性がその位なのであればパワーの出方としてはまあまあ ストリート向けとしては悪く無いと思いますよ。
が、ジムカーナターンというステージだとその特性ではいささか不利では ありませんかね? ノーマルエンジンレベルにポン付け、という前提であれば、ある程度 コーナーのRがジムカーナよりはでかいサーキット仕様でも、少なくとも パワーバンドで6500rpm〜8500rpmあたりは欲しいんですね。
スクーターの場合、駆動系の兼ね合いがある為に低速=低回転では 無いのと、アクセルOFF時のエンジン回転落ちは通常のギヤ付きバイクと 異なる為、低速ターン前提だとピーキー特性のチャンバーではかなり つらくなってきます。
排気量がある程度あればパワーバンド以下でも排気量で誤魔化せますが 50ccの場合はそうは行かないので余計に難しいんですね。
そこに来てこういった容量過大のレスポンス低下、かつ高回転だけが 弾けるチャンバー、となれば悪手以外の何者でも無いんです… こういっては何ですが、おそらくですがノーマルマフラーの方がちゃんと レスポンスが稼げ、ジムカーナで乗っていて楽しいと思われますよ。
…どうしてもチャンバー装着のフィーリングが楽しい、という事であれば また違った方向性のアドバイスも出来ますのでよろしくです(汗
最後に、バンク角についてはですね、クランクケース無加工の場合だと 一般ハイグリップタイヤだと90/90-10が限界ですが、小加工を行って 3.50-10を履けばかなりメリットは出てきます。 バランスによっては前後3.00-10の方が曲がりやすくはありますが… (画像が不鮮明な為にタイヤがどんな仕様なのか判別しかねますので ご留意をば)
もちろん、エンジン部分を路面から遠ざける為にはリヤショックの 自由長を長くし、物理的に「上げる」のも有効ですからこれも必須かなと。
かつ、チャンバー取り回しを変更出来るスキルがおありならば、シュラウドの 下側に回っている部位を「上に逃がす」のではなく、クランクケース側、 すなわち「車体中央部へ向けてエキパイ部逃がす」事も有効です。 (当然ながらセンタースタンドは諦めないといけませんが)
この場合、最低地上高が変わる訳ではありませんが、右バンク時の エキパイ接地までは結構余裕が出来る為、見た目よりは意外と 接地しづらくなるのでこれも参考までにどうぞ。
最後に参考までに、ですが… 限界の低い10インチスクーターでスポーティなバランス、となれば正直 かなり思い切った仕様変更を行わないとなかなか実現しないです。
基本、街乗りで直進安定性を最重視している車両だと、どうあっても 「気持ちよく曲がれる仕様」にはなっていませんからね。 ハンドルロックターンが出来るレベルのホイールベースとキャスター角では 全然足らない、とも言えるでしょう(笑
ではでは、余談ばかりになりましたが不明瞭な点があれば遠慮なく ご指摘下さいませ。 管理人でした〜
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