ワイバーンさん初めまして。 管理人ねぎのリーダーでございます。
さてさて、スカイとはこれまたかなり珍しい車両ですね〜 80年代車もかなり希少になってしまいましたが、現役で動いているのを見ると なんとなく嬉しくなるものですよ(笑
さて、エンジンはDJ-1に換装されている上での不調、という事ですが… はっきり申しますが、他人様がこしらえたこういったスワップチューン車というのは、 「何がどうなっているか」は作った本人にしか分からないというパターンがかなり 多いので、トラブルシュートするというのはかなり至難の業になる、といった点は ご留意下さいな。
> エンジン、吸気系に関しては、キャブレターOH、アクセルワイヤーdj1用、エアクリノーマル加工、ガソリンタンク錆取り、燃料コック社外品新品に交換(燃料は自動落下です)、プラグキャップは家に転がってたTZR3MA用、駆動系は横綱プーリーです。 > キャブの調整をしても症状は変わらなかったので、パワフィルにしたり、af24の新品キャブを組んだり、エアクリ組んだり色々試してみましたが、根本的な症状は改善しませんでした。
まずガスがちゃんと走行中に落ちてきているのか、の確認は大切ですね。 落下式コックの場合だとよほどタンクが詰まっていたりしない限りはキャブのフロートに ガスが溜まらないという事は珍しいですが、エンスト症状が出たら即座に停車し、 キャブのドレンを手早く緩めてみれば、ある程度はガスが来ているかどうかの 判断の指標になります。
落下式ですとかなりタイミングが難しいですが、エンストする程だとフロートは完全に 空になっている事が大半なので、ドレンを緩めてもすぐにガスが出てこない、と なれば燃料系のトラブルの可能性が高いかなとも。
次に、エンジンがストック状態なのが前提である方がトラブルシュートは行いやすいです。 エアクリやマフラーの車体干渉が無いのであれば、可能な限り純正そのままのパーツを 都合した上でトラブルシュートするのが基本です。
特にパワーフィルターは、何が原因か分からないのにも関わらず、下手すると純正より 吸気効率が悪い物に交換してしまったりするともうどうにもなりません。 写真を拝見する限り、カバータイプの物みたいですがこの手の物は全く良い事は無く、 吸気そのものがそのフタに邪魔される上、容量も無いので自分の首を絞めている だけになりがち、という点は注意が必要ですね。
そして、エンジンがDJ-1という事であれば、AF05Eタイプだと推測しますがその エンジン自体、最終で1986年でありすでに35年前の物である、という点もかなり 問題になってきます。
仮に、新車が今まで保管されていたとしてそのエンジンを使ったとしても、実際に 真っ当に動くのかと問われればかなり疑問が残りますし、何をどうメンテして きたのか分からないのであれば、経年劣化によるトラブルを潰していかないと まともに走る以前の問題になってしまいますね。
単純に、二次エア的な物であれば左右クランクオイルシールの破損や漏れを 確認すべきですし、腰上周りやホンダ縦型系であればマニやオイルポンプ等の シーリングのチェック、形式的にはあまりありませんが年式的にクランクベアリングや シャフトの状態の可否も必須になります。
「エンジン」が動いているからトラブルは補器類にありそう、といった方向性は 必ずしも間違いでは無いのですが、車両やエンジンがあまりにも古いと、もはや キャブやガスがどうこう、といった以前の問題なのであり、全バラしてでも真っ当に メンテする位の気持ちが無いと、「普通」に運用するのは難しいと私は感じますね。
後、加速中のエンストであれば点火系、CDI、プラグキャップ、コード、IGコイル等が 経年劣化で不調をきたす事もありますし、純正とはいえCDIが壊れる事も、 数十年経てはありえます。
スワップ方法ではおそらくですがスカイの発電コイルではなくDJ-1の腰下全部を ポンでハーネスに繋げている可能性が高いと思われますが、私自身はこの パターンをやった事が無いので詳細は分からず申し訳ありませんが…
組み合わせが悪くて性能が出ない事はあっても、常識的な点火時期かつ真っ当な 状態であれば、いきなりエンストというのは考えにくいのがスワップですしね。
点火系統が極度におかしくてエンストする場合、タコメーターの数字がいきなり 無茶苦茶になったり途切れたりしますから、これは見てわかるかなとも。 (※失礼ながら万が一タコメーター未装着、という事であればそれはトラブル シュート云々以前の問題なので、エンジン付きの乗り物でタコ無し運用という事 自体ありえませんのでね…)
最後に、単純に状態やセットが悪く、高負荷で焼き付き掛けている可能性も 低くはありません。 古いホンダ2stですとオイルポンプの詰まりや流量低下はかなり高頻度で起こるので、 50:1程度の混合ガソリンを給油し、同一の状態でエンストするか否か、を試してみるのも 良いでしょう。
なお混合給油でエンストしても、少し調子が良くなったとかパワー感が上がった、と なれば確実にオイルが足らずの状態なので、すぐに腰上を開けてみないといけません。 と言いますか、80年代のオイルポンプなんて正直、信用に値しないものであると 言った点は「ホンダ2stスクーター系に限り」大いにある、といった点もご留意をば。
あ、それともう一つ、この症状は「リヤタイヤを浮かせた無負荷空転」でも起こりますか? 実走行で行って無負荷で起こらない、となればまた話が変わってきますので、その チェックも有意義になるかと思われますよ。
ではでは、どうしても文面のみではトラブルシュートは難しいものですが、一応の 参考にして頂けますと幸いです。 管理人でした〜
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