[記事リスト] [返信する] [新着記事] [過去ログ] [ワード検索] [留意事項] [管理用]

記事No 8250
タイトル Re^5: ホンダ縦型エンジンについて
投稿日 : 2023/05/01(Mon) 01:54:38
投稿者 ねぎのリーダー@管理人   <neginoleader@yahoo.co.jp>
参照先
縦型人間さん毎度様でございます。
いつもながらレス遅れ気味ですが今回もあれこれと…


> まずシリンダーについてなのですが、、第1回破壊大会を行った際の中古シリンダーを戒めとして保管してます。
> ボーリング&ホーニング、オーバーサイズピストンにより再起可能かどうか考えてみました。
> その際にポート加工を勉強してみようかと思っておりましたがなかなか気が進まず、といったところになります。

壊れたパーツは保管されているのですね。
再生を試みる可能性もあるとの事ですが…これは正直、オーバーサイズピストン自体が
手に入るなら、といった大前提が必須であり、かつリング等のパーツが単品でも供給が
可能なのか、といった点も絶対条件になります。

そもそも、今の時代ではボアアップキットを出しているところが0.25とかのオーバーサイズを
用意している事はほぼ皆無ですし、仮にあったとしてもピン上ピン下、トップの形状や
容積等が元の物と合致してないと意味がありませんので。

あくまで、純正形状をほぼ忠実に再現しており、その上でオーバーサイズとなれば
「T.K.R.J」という国内メーカーが色々なサイズは取り揃えています。
(※ただし数がまとまらないと作ってくれない事もあります)

そして台湾系パーツ前提ならピストンキット丸ごとでも安価なので、メンテナンス時には
ピストン周り全てを交換するのもアリですが…この手のパーツの不味い所は、全く同じ
パーツを発注したとしても、平気で他メーカーの違ったピストンになっているとか、です。

正直、「同じ物が来ない」のでは意味がありませんから、そういった点でも現実的な
オーバーサイズボーリング修理という物はかなり難易度は高いですね。
ボーリングを内燃機屋さんに依頼するにしても、ピストン寸法に対するクリアランス値の
指定等、おまかせでは絶対にダメな部位等もあるので…
巷で言われている程に現実的な手法ではないといった点はご留意下さいな。


> 後述にありました腰上の見直しでの活用が出来そうであれば、オーバーサイズ加工、ポート等をそちらでお願いしたく思っております。大きなダメージを与えたものになるので使えませんと言われる事を前提に考えておりますが(汗)

なので、前述の様にオーバーサイズピストン+ボーリング修理という物は現実的には
難易度が高いですし、KN企画製品に真っ当なオーバーサイズがあるのであればまだ
取り組む価値はありますが…外注費のボーリング代や当方への対価を鑑みると
新しいボアアップキットを買い直して修理する方がはるかに安価になるかと思います。
(それに加えて各部分析計測検証、加工修正等となるとかなりの額になります)

ピストン自体の都合が付き、その上で高コストを覚悟の上でやれと言われれば
やりますが…本来オーバーサイズボーリングという手法は、「各部をきちんと詰めて
加工修正等を行った、価値のあるシリンダーが不幸にも破損した場合に、シリンダー側を
再作成せずに再生したい」といった目的の為にある物なので、ストックに近い状態の
シリンダーの場合だと、ボーリングする意味があまり無い、といった点もご注意をば。


> 次にオイル量について、リーダーさんの仰る通り1Lあたり13ccの混合比になっておりました。どんな乗り方にしても極めて薄めていた。という事を理解致しました現在ではマージンを見て1/25の比率にしております。

あらら…こちらは文面から判断したものですがやはりリッターあたり13tはおかしいですね。
このあたりは「1Lに対しての対比」でいくつ、といった手法があるのですから、そこはきちんと
計算して取り組まないといけませんね。

現在リッターあたり40tという事ならば25:1なのでマージンとしては申し分ないですが、
いくらオイルを送り込んでも根本的に冷却が足らないとかだと問題なので…



> 組み立て、加工依頼の方法についての連絡の方法を確認しました。ご丁寧にありがとうございます。
> ケース加工、シリンダー加工についてはまた後ほどそちらでメールさせていただきます。

はい、こういった件は直接のやりとりでお願いしておりますので別途改めてお願い致します。


> そして、そしてなのですが、現在進行形で走らせているリズミカルに振動が伝わってくるエンジンなのですが、やはり8000回転からでの不具合が頻発しております(泣)

現在でも失速的な物は起こっているのですね。
しかし…失火的な感じならばその時点ですでに焼き付きかけている、といった可能性が
かなり高いでしょうし実際には現車を見ないと分かりませんが、そのへんのボアアップ
キットにおいて、まともな状態で走れる事なんてそれ自体が奇跡レベルだ、と私は
考えておりますので、正直なんとも言えないのが正直なところです。

失火の可能性を鑑みるならば、プラグやキャップを新品に、CDIを中古でも良いので
交換してみる、アースを磨く&増やす、バッテリーを交換してみる等色々試せますね。


> 一瞬失火したようにパワーダウンしたり、ベルトが滑っているようにウォン、ウォンとなったりと、、

失火した様に、という事は一瞬でエンジンが止まるのではなく、じわじわ失速しそうな感じに
なるといった解釈としますが…この手は完全にロックするレベルの寸前の焼き付きだと
思いますよ。
現状でピストン側面を見ると、明らかに新しい縦傷といいますかピカピカした強烈な
アタリがあれば間違い無いと思われますしね。


> 駆動系を確認してみたところ油脂類の飛び散りはありませんでしたのでもしかするとクランクからシリンダーヘッドまでがやはり悪いのかなと思います。。

が、ウォンウォンとなる、というのはどうも解せませんが…
異音系トラブルというのは現物を見ても解決は難しいですが、駆動系に異常が無いというのは
あくまで油脂類の飛散が無いだけという事であれば、極端にプーリ中央のメタルが摩耗して
いたり、トルクカム溝が変形していたりしてもおかしな事にはなりがちですね。

こういうのはですね、また言葉が悪いですが「駆動系パーツが全て新品」で試していない限り、
正常が不良かの判断基準をお持ちでない方が判断する事は不可能なんですよ。

駆動系においても、過走行では何が摩耗、劣化するのかというのは車種によっても
異なりますし、WRとベルトだけ交換していれば何万kmもノントラブルで走れるものでも
ありませんので…

そして、それをふまえた上でエンジン側が悪いのでは、とお考えならば、どうしても
そちらをきっちりOHかつメンテナンスしてみる事でしか精神的な不安は取り除けないです。
無駄になるかもしれませんが、状態の分からない旧車を真っ当に動かす、という事は
そういう事なので。


> またまた意味のわからない説明と、変な憶測ばかりで申し訳ありません。
> 何か事例があれば教えて頂きたいです。

いえいえ、こういう物は表現が難しいですし、基本的には質問される方にもそれなりに
知識や経験値がある事が前提で、初めて「文面によるトラブルシュート」が行える物なので
仕方が無いと思いますよ。

ただ、前述の通り、こういったトラブルという物は本来は現車を見るとか、パーツ単体を
分析するとかで無いと解決はほぼ不可能な物ですから、情報的な物は可能な限り
出して頂かないと分析もしづらい、という事で…


では、いつもながら長くなりましたが今回はこれにて失礼をば。
管理人でした〜

- 関連一覧ツリー (■ をクリックするとツリーを一括表示します)


- 返信フォーム (この記事に返信する場合は下記フォームから投稿して下さい)
おなまえ
Eメール
タイトル
メッセージ
参照先
画像UP
暗証キー (英数字で8文字以内)
投稿キー (右画像の数字を入力) 投稿キー


- 投稿記事修正/削除フォーム -
処理 No 暗証キー

- WebForum -