ライムさん毎度でございます〜
ご質問はやっぱりあったんですね(汗 ご自身で消されたのかな?と思いちょっと気になってましたよ。
> こんな質問 回答してもらえる訳無いだろうと思い > 恥ずかしくなり削除してしまいました
それはちょっと考えすぎかなと。 私、質問内容のLVうんぬんで答える答えないとかってのを決めている訳では ありませんし、さすがにちょっと検索したりして分かることならともかく、 そもそも普通の疑問質問等に対して返答しない、と言う事はまずありませんので。 …ただ、時間がかかる事は多いですが(汗
後、これは色々な方に失礼を承知でモノを言わせて頂きますが、WEB上に 溢れている情報と言うものでも、中にはとんでもなく見当違いの事が あったりしますから、私の意見としてはそういった類の物と全く異なるものも ありますので、そういう面では余計に内容にはこだわらずに色々と疑問等を ぶつけて頂いた方が為になるかな、と思いますよ。
> 遅くなってしまいましたが この前のCDIや駆動系に関する回答&アドバイス有難うございます > スクーターを弄りだしたのは 最近始めたもので良く判らないことばかりの初心者です > > 車のE/Gはもう30年位弄っていますので なんとなく理解出来ていましたが > 2サイクルE/Gは初めてです 管理人さんのHPを読み勉強させてもらっています > 圧縮比の計算も4サイクルとは違う事をはじめて知りました > 今 スクーターチューンにはまっています
なるほど、そういうご経歴であればある程度のメカニズムの知識や道具工具の使い方、 基本的な用語等はご存知の上だと判断してアドバイスをさせて頂きますね。
さてさてそれでは一つずつレスをば。
> CDIは社外品に付け替えました(年式違いのデェイトナ青箱)配線付け替え使用しています > 管理人さんのページのCDIの互換性を読んでいなかったら付ける事は出来ませんでした
デイトナの青いヤツであれば点火時期としては激変はしません、といいますかほとんど ノーマルと変わらないので、無難な所だとは思います。
が、ライブ系のCDIは純正でも点火時期的にはあまりに的外れであり、真っ当なパワーを 得られる適正値までも程遠い特性なので、純正点火時期にほぼ準拠の社外CDIを入れても はっきり言いますがあまり効果は無いんですよ。 むしろノーマルの方が点火が強く安定性もあり良い位です。
なので、点火リミッターが無いのであればノーマルCDIでも当面は良し、としたんですね。 いきなり夢を打ち砕く様で申し訳ありませんが、一般的な社外品でも「そういうモノ」なのだと ご理解下さいな。
> シリンダー上端から 排気ポート上端を23.5mm設定し直しました(長方形のポート形状) > (前の仕様は24.5mmです) > 圧縮比は > ヘッド容積(4.55cc)+ガスケット容積(0.65cc) > ピストン凸部容積1.38ccを引いた物 > > (総ヘッド側容積は3.8cc) > プラグも挿しガラス板をヘッド面にのせ注射器で計測しています > > シリンダー上端から排気ポート上端までの容積(28.05cc) > ヘッドガスケット容積(0.65cc) > ヘッド容積(4.55cc)をプラスし > ピストン凸部容積1.38ccを引いた物 > 総容積は31.85ccです > > 31.85÷3.8=圧縮比8.38:1に設定しました > > ベースシリンダーガスケットの厚みはノーマルです > 掃気ポートは流入形状は変えず多少削り整流しました(自己流です)
そしてこちら、各部を採寸して圧縮比の計算を行われた様ですね。 私はこれは2stエンジンに対しては絶対に必須な事だと考えていますので、 ご自身のエンジンの特性を測るには大変良い事かと。
が…これまた申し訳ありませんが、この計算ではかなり穴がありますよ。
まず、ヘッドの単体の容積が4.55ccとありますが、これは加工済みと言う事で 計測がある程度正確であれば問題ありません。
> ヘッドガスケット容積(0.65cc)
ヘッドガスケットは内径41φ0.5o厚程度という事でしょうか? スーパーDio系の純正品をお使いであればこれでOKですが、ライブDio系の 純正品であれば内径42φ0.2o厚程度になります。
> ピストン凸部容積1.38ccを引いた物
この数値もおかしいですね。 ライブDio系ノーマルピストンですと、ピストントップ凸部容積は実測で 「1.6cc」です。
> シリンダー上端から排気ポート上端までの容積(28.05cc)
排気ポート開口部はシリンダー上面から23.5oという事ですが、それであれば
20x20x3.14(π)x23.5=29.51cc
にならないとおかしいのですが(汗 ボアが39φなのであれば確かに28.05ccで正解ですが…
これ、ピストントップ凸部容積の数値とこの排気ポートから上の算出値から 邪推しますが、私の圧縮比計算のコンテンツの数値を拾ってあてはめている だけなのではありませんか?
あれはあくまでAF18系の縦型スーパーDioZX、39φシリンダーとピストンでの 純正パーツ計測数値ですので、ライブDio系には全く当てはまらないですよ。 当然のごとく、ピストントップ容積も同じなはずありませんからね。
ですので残念ですが、圧縮比自体を計算されているのは宜しいのですが全く 整合性の無い数値となってしまっています…
もう一つ、計算式の中に「ピストン上死点での肩落ち」の数値が加味されていませんが、 ライブDio系シリンダーの場合、ベースガスケットがノーマルの0.5oでなおかつ シリンダーハイトが平均58.5o程度ですが、この数値の場合はノーマルピストンにて 上死点での肩落ちは「0.2o」程度存在するんです。
シリンダーハイトが製造誤差で58.3oであれば肩落ち値は0とし、圧縮比計算では 無視と言うか加味しなくて良いのですが、ここは絶対に忘れてはいけないポイントで、 ピストンのピン上高さやシリンダー全長が変わってしまった場合等は一発で計算自体が 無茶苦茶になってしまいますので。
と、否定ばかりで申し訳ありませんが、この辺りは色々な意味できちんとしないと せっかくの計算自体が無駄になってしまうと言う事なんですよ。
そして一応、私も上記数値を補正して計算しましたのでその結果をば。
A:排気ポート開き始め=シリンダー上面から23.5oの体積=(4.0/2)^×π×2.35=29.51cc B:ピストン上死点時のシリンダー上面からの肩落ち量=0.2o=(4.0/2)^×π×0.02=0.25cc C:ヘッドガスケット 内径42φ0.2o厚の体積=0.28cc D:シリンダーヘッド体積=4.55cc E:ピストンヘッド体積=1.6cc
A+C+D−E/B+C+D−E=
(29.51+0.28+4.55-1.6=32.74)/(0.25+0.28+4.55-1.6=3.48)=9.4:1
こうなります。
…ヘッドが正確に4.55ccとし、ヘッドガスケットがライブのノーマルであると仮定すればですが 「9.4:1」ではかなりオーバーな圧縮比になってしまっていますね。 これでは混合気再充填効率の低いノーマルマフラーでもかなり危険な圧縮比になって しまっています。
仮にヘッドガスケットは0.5o等で0.65ccの容積なのであれば「8.6:1」となりますが、これでも ちょっと不安は残るといった程度の圧縮比かなと思われますよ。
ちなみに0.2oのピストン肩落ち値が無い場合だとどちらのガスケットでも圧縮比はさらに 向上してしまいますね。
と、圧縮比に関してはこんな感じですが… 加味すべき物と、実測に頼る部分というのはどちらも見過ごしてはいけない上に、 計算されたのであればお分かりかと思いますが、各部の容積が非常に小さい数値で それによる対比というものも原付一種の小さな排気量では、多少の差異があっても とんでもなく変わってしまうんです。
排気量が250ccとかであれば仮にどこかを1ccとか1oとか間違えていても計算結果は 大して変わりませんが、この辺はエンジンが小さければ小さいほど難しいんですね。 だからこそ、小排気量車では「適当」な事は絶対にご法度なんですよ。 …私が特に理屈っぽくて細かい人間なのではなく、本来そういう物なんですね。
後、排気ポートは長方形に加工とありますが、これはあくまで「上半分が長方形」であると いった意味合いでして、「下半分」というのは横に広げるのはやたらめったら行うと デメリットにしかならないんですよ(汗
と言いますか、ライブDio系のノーマル排気ポートだと下半分は元々から大きく スクエア気味に掘られてしまっているのでどうしようもありませんが、下半分の加工と いう物はまた話が別だとお考え下さいな。
コンテンツ内にシリンダーの写真はありますが、あれは下半分ってのはほとんど手を 入れていないんですよ。 緩いRで側壁と繋げているだけで、上も一直線ではありますが角の部分はそれなりに 緩くしてあるので視覚的に長方形に見えるだけです。 排気ポート形状と言うものは石刷りを取ってみないと正確な形状は分かりづらいので…
これは私の書き方も不味いと思いますが、誤解させてしまった様で申し訳ありません。 その内もっと分かりやすく書き直します(汗
と、あまりに長いのでこの辺で一息入れて分割しますね。
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