記事No |
: 6981 |
タイトル |
: Re^4: キタコ 45度 トルクカム 落ち込み症状について |
投稿日 |
: 2016/02/05(Fri) 01:42:48 |
投稿者 |
: ねぎのリーダー@管理人 |
参照先 |
: http://www.neginoleader.com/ |
イナセンさんお久しぶりでございます〜 最近ぱっとしない管理人です(汗
さてさて、前回のトルクカム問題は解決されたのですね? これ、今回の症状だとトルクカムがそのままなのか、他の物に変更を 行ったのかでも話が違ってくるかと思いますが、一応トルクカムは メカニズム的には正常である、といった前提でお話を進めますね。
> 普通に走った後信号待ち等で停車した後、再発信しようとしたときに、すぐにクラッチ
が繋がる感じといいますか、2速発進?といいますか、アクセルを開けると同時にクラッチ
が繋がってしまう感じで変なスタートになってしまうときがあるんです。
発進ですぐにクラッチが繋がる、という事ですが… これ、トルクカム溝があまりにも変形しているとかであれば、停車時に 真っ当な位置までベルトが戻っておらずにそうなってしまう、といった 事も稀にありますが、いくらなんでもそこまでおかしくなっていると 走行中にかなりの違和感を感じるのでおそらくそれは無いと思いますね。
> トルクカムを変える前はそのような症状はなかったのですが。
換える前、というのは社外品45°一直線溝の時、という事でしょうか? となれば、変更した方のトルクカムに何かおかしな所がある、とも 考えられますが、これは駆動径の構成そのものがおかしくて症状が 出ているのか、劣化や破損で症状が出ているのかをまず切り分けないと いけません。
> それに、アイドリングをしていると、ケース内てバタバタと言うときがあったのでケー
スを開けてアイドリングしてみると、ベルトがスゴイ波打って暴れていました。
ベルトが波打つ、という事であれば、メカニズム的にトルクカムが 真っ当な位置まで閉じておらず、ベルトが無茶苦茶に暴れているという 事も可能性としてはありますが、エンジンを止め、すぐに駆動系カバーを 開けて駆動系を目視した場合、ドリブン側ベルトが明らかにおかしい位置に あればほぼ間違いなくトルクカム皿の動作不良でしょう。
ちなみにですね、アイドリングで駆動系カバーを外した場合だと、ベルトは ある程度波打っているのが「正常」になりますよ。 駆動力をかけないとびしっと張った状態にはならないのが正確な構成でして、 駆動系がアイドリング回転の状態で全くベルトが波打たない、というのは 逆におかしい、という事もお忘れなき様に。
> ボスにシムを噛ませたらその症状は改善しましたが、2速発進の症状は直りません。
そしてコチラ、元々ベルトが波打っていた、という事であれば、少なくとも ボス+シムの全長が長すぎた可能性もあるんです。
ドリブン側のお皿が全て閉じ切っていて、ベルトをほとんど挟み込んで いない状態であればどうあっても2速発進になりますが、シムを足して 解決した、となればこれまた難しいですね(汗
となれば、元々ボス+シム長は短か過ぎた、という事ですが、その場合だと 発進時の変速比うんぬんの関係で鈍くなる、という事もあるには あるのですが。
こちら、簡単な不具合発見方法として、「アクセル全開で発進した場合」に エンジン音がどう変化していくか、を見極めてはいかがでしょうか?
通常、真っ当な駆動系構成であれば、フルノーマルに近い構成で無い限り 「半クラ」の部分は「音」に現れるので、それが出ているかどうか、です。
具体的には、全開発進した時に、変速回転数で加速している音よりも1ランク 低めの音が発生していなければ明らかに駆動系構成がおかしいですね。
「パアアア→」と低めの回転がわずかに起こり、完全にクラッチが繋がると 「パイーン↑」といった感じで、設定した回転数で加速していくはずです。
これが、アクセル全開時にいきなり「パイーン↑」といった感じで回転の 安定化が起こり、そのまま加速する場合はベルトがだだ滑りになっていると いう構成なので。
この場合、駆動径の冷えているときと温まっている時の発進加速の具合の 差がとんでもなく激しく、かつ安定動作なんて行わないのでまずはこれが 起こっているかどうか、を確かめてみて下さいな。
以前よくあった手法で、ベルトの裏がボスに当たる程にまでベルトを 落とし込んでいるとか、ドリブン側のベルトかかり径が大き過ぎ、ベルトが ドリブンの外周からはみ出ている上に、エンジンをかけていなくても トルクカムが全て閉じきっているとか、そういった構成になっていれば 前述の不安定さって簡単に起こりますんで注意ですね。
> その症状も、毎回ではなくたまに出る症状で、頭を悩ませています。
常には出ない、という事であればパーツ劣化の可能性の方が高いのですが、 トルクカムの件でもそうなのですが、こういった場合は間違いなく正常に 動作するパーツ群を1セットは持っていないと、劣化なのか構成なのかの 原因の切り分けが出来なくなります。
トルクカムにしても、交換した物がそこまで酷い劣化では無かったと いった場合、低速側の溝が劣化していて高速側はなんともない、なんて 事もありますし、トルクカムの溝劣化って見極めは結構難しいので、 そのあたりも注意すべき点ではありますよ。
最後に、前述した駆動系構成の件ですが、これもベルトのかかり径なんかを ある程度は実測にて把握しておくと、無茶苦茶な方向性になっていても 気づけない、という事は無くなるので是非トライされては、と思います。
「スクーター改造」内の「駆動系の「変速比」の計測と算出」の後半あたりを 一読されると駆動系、と言いますかベルトうんぬんの構成による不具合は 潰せるかなとも。
ではでは、今回はこの辺りで失礼しますね。 管理人でした〜
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