記事No |
: 3104 |
タイトル |
: Re: Re: Re: シリンダーとピストンのクリアランス |
投稿日 |
: 2024/05/15(Wed) 13:11:36 |
投稿者 |
: ねぎのリーダー@管理人 |
参照先 |
: http://wwwi.netwave.or.jp/~leader/ |
36おやじさん、またまたこんばんはでございまっす(笑
ふむふむ…GアクEG121ccとはこれまた巨大ピストンですね。 しかし…「カラカラ音」と言うのは気になります…
通常、シリンダーとピストンのクリアランスが原因でカラカラ音当の異音が発生する場合、 ピストンとシリンダーのクリアランスは狭いのではなく広い場合の方が多いと思います。
クリアランスは100分の6〜9の様ですが、これはいくら大排気量ピストンとはいえ大きすぎな 感じがしますよ。
元々は100分の6のクリアランスでシリンダーとピストンの嵌め合いがきつい、というのは ちょっとおかしいと思いますが、キツいのはピストンではなくリングでは無いのでしょうかね?
あくまで私の場合だと、参考までに44φのピストンでシリンダーをボーリングする場合、 クリアランスは100分の3mmが基本です。 これ以上広いと、耐久性やピストンの首振りに問題が出て来ますので…
クロスハッチが無くなるほどの抵抗があるのなら、それはおそらくピストンリングの精度の 問題かもしれませんね。
一般的に「クリアランス」はピストンとシリンダーの隙間、の調整ですが… リングを単体でシリンダーに入れてみて、リング合い口をぴったりあわせた上で、そこから シリンダーの寸法&クリアランスを決定する、という手法もあるんですよ。 実際は磨耗の少ない「硬い」リングじゃないとこの方法は使えませんが…(一応企業秘密)
そしてpietaさんのおっしゃるホンダ特有の「A・B・C」ピストンにおいてのクリアランスは、 あくまでクリアランスを修正するための物ですね。 通常はAピストンとAシリンダーをあわせて使い、サービスマニュアルでのクリアランス数値を 出すのが定番です。
…NSR50のレーサーで良く行われる手法ですが、ライブとかはピストンが2種類しか無い上に 判別が付きにくいのであんまやりません(笑
ちなみに…代表的な車種でクリアランスの数値は、公差を含めた上で
ライブDio系→100分の4〜5mm (SM規定値0.035〜0.05mm) JOG-ZR系→100分の2〜6mm (SM規定値0.034〜0.047mm)
となっています。 (サービスマニュアルより抜粋&計算)
もちろん100ccを超える排気量だとクリアランスは少々大きめの方が無難かとは思われますが、 冷却さえきちんと行い、ピストンの熱膨張を防いでいればそんなにクリアランスは必要では 無いと思われます。
山田さんのおっしゃる >音がおさまったのは圧縮が抜け気味になって異常燃焼が起きなくなったから、とかのオチじゃないですよね?
というのもあながち可能性としては考えられなくもありませんが(汗 (回転数そのものは、少々クリアランスが大きくなろうが極端に低下するワケでは無いのであまり関係無いかと)
クリアランスを広げて異音が消えた、と言う事は…個人的にはピストンよりもリングのクリアランスの 問題があった、と分析しますよ。
何故かと言いますと…シリンダーのクリアランスが広がると、ピストンリングの「合い口」も 広がってしまうので。 ここから圧縮がすこーし抜け始めた、とも考えられますね。 …完全な憶測ですけど(汗
うーん久々に長文が炸裂しましたが、参考にして下さいませ。 不明瞭なところがありましたらご指摘下さいね。 管理人でした〜
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